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語りあおう 憲法を日本と世界に生かす道

2004/05/24

 5月は憲法を守り生かす活動に力を入れています。

 9日、党大阪府委員会主催でシンポジウム「語りあおう 憲法を日本と世界に生かす道」をおこないました。準備の段階からかかわってきたのですが、とても多彩な方々にパネリストとして発言していただくことができました。

 弁護士の石田法子さんは、横山ノック元大阪府知事セクハラ裁判の被害者弁護団長をされた方。「憲法について古いとか時代遅れとか言われています。しかし、真理と正義に時代遅れとかはないわけです」。名言です。そして「軍隊をもっていない日本が普通の国でないかのように言われていますが、憲法でわれわれがめざしたのは普通よりもうひとつ上。それを下げようとしていることに非常に違和感を感じます」とも。しびれました。

 ジャーナリストの大谷昭宏さんは「憲法というのは床の間に飾って、みんなで拝んでおればよいというものではなく、もっといろいろな意味で利用して、世界に物事を発信するときの道具に使ったらいいのではないでしょうか。憲法を変えようとする人たちに『冗談じゃないぞ。俺たちはこれを引っさげて平和をつくりに行くんだ。あなたたちはこれを変えて何をつくるつもりだ』と意見をぶつけ合えばいい」。そして「憲法というのは簡単に言えば危険物取締法だと思うんです。国家は危険だ、何するかわからない。だから制限を加えた」。大谷さんらしい攻勢的でユニークな発言です。

 元ペルー大使館一等書記官の小倉英敬さんは、日本大使公邸占拠事件で4ヶ月の人質生活を体験された方。犯人グループとの話し合いによる解決は可能と考えていたのに、フジモリ政権が強行突入したことに異を唱え、外交官を辞めました。「国防というものは軍事力のみによって行うものではない。そのためにこそ外交があるんです。一部の改憲派の人がいうように、憲法と現実との間に乖離が生じたからそれを克服するために憲法を改悪するというのは明らかに本末転倒です。理念なき世界に何が生じているかは過去の歴史からも我々はすでに学んでいることです。イラクなど中東を中心に起こっていることも理念なき外交戦略の結果です」。とても重い、かつ説得力のある言葉です。

 関西大学法学部教授の吉田栄司さんは「中曽根康弘氏が日本国憲法は米占領軍の押しつけだとしきりにいっていますが、憲法学会でこのような認識の研究者はいません。当時の日本政府はポツダム宣言の内容をまったく理解していなかったので、占領軍が人類史的、憲法史的な到達点をもとに原案をつくり、議会でも審議して修正、独立日本で違うものに直したいなら申し出よと言った時、吉田内閣は直す必要はないと判断しました。いまさら押しつけというのはおかしいというのが学会の共通認識です」。歴史の真実を前に改憲派はなんとこたえるのでしょうか。

 日本共産党の宮本たけし参議院議員は、参院憲法調査会のメンバーでもありました。そこでの論戦も紹介しながら、「憲法9条は決して一国平和主義でもなければ、日本国内に閉じこもっていればいいというものでもありません。世界に9条を広げていくことこそが真の国際貢献の道ではないでしょうか」と訴えました。

 各パネリストの発言から、憲法を変えるのではなく、21世紀の国づくりに生かすんだとの気概を感じました。そしてそれが300人の参加者全体に伝播したと思います。いいお話をありがとうございました。

 シンポジウムの案内に大阪の様々な団体に足を運びました。改憲派の急な動きに危機感がつよいこと、同時に、憲法改悪に反対する一点での幅広い共同を前進させるために奮闘する党の存在が、大きな励ましになることを強く感じました。シンポジウムの成果を多くの方々に伝え、憲法を守り生かす運動の発展をめざしたいと思います。

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