ふーっ。予算委員会で麻生首相に質問。やっぱり7分間は短かった。
質問テーマは、この間調査してきた公立病院問題。千葉の銚子市立総合病院の休止、大阪の市立松原病院の閉鎖発表を入り口に、全国の公立病院の経営が近年急速に悪化していること、原因は、@医師不足の深刻化、A診療報酬のマイナス改訂、B地方財政の悪化にあると政府の報告書も認めていることを紹介。
「これらは個々の病院の問題というよりも国の政治にかかわる問題だ」と指摘すると、委員会室の野党席全体から「そうだ!」の声があがりました。
そのうえで、麻生首相に、公立病院の危機的状況は、国の政治の結果だという認識はあるか質問。
首相は、公立病院が果たしている役割の重要性は認めましたが、公立病院をここまで危機に追い込んだ政治の責任についてはふれず、官僚が書いたあれこれの対策を述べるにとどまりました。
しかし、責任の自覚がないところに、まともな対策が出てくるはずはありません。昨日、自治体病院関係者に、政府が検討している公立病院への財政措置についての評価を聞くと、「とてもこれで経営が立ち直るとは思えない。とくに中小の都市部の病院対策が抜けている」との声が返ってきました。
続けて私は、公立病院を守るために住民が涙ぐましい努力をしていることも紹介。にもかかわらず、公立病院をここまで危機に追い込んだ、小泉内閣以来の社会保障費毎年2200億円削減と、「三位一体改革」による地方交付税の大幅削減の中止を強く求めました。
本当はここで「中止すべきではないか?」と聞きたいところだったのですが、電光掲示板の表示が残り1分を切ったので質問はしないで締めくくらざるを得ませんでした。なんとも悔しい終わり方です。
しかし、この間、各地で聞いてきた公立病院の医師・看護師・医療スタッフ、住民・患者、自治体関係者の叫びと願いを代弁し、首相にぶつけることはできたと思います。