「この年になって夜の仕事につくとは思わんかった」
60代半ばの男性はため息まじりにつぶやきました。いまの政治が高齢者にいかに冷たいか、見事にしめす言葉です。長年会社づとめをしてきたこの人が、ハローワークで見つけることができた仕事はほんのわずかだったといいます。
その話を聞いた、年配の女性たちがつぶやきました。
「いまは年取った人ほどきつい仕事についている」
これもまた現実をあらわす言葉といえるでしょう。つづけて別の女性がいいました。
「こないだ介護保険料の明細が届いた。ものすごく上がってた。年金は下げられて、これで購買力が増えるはずない」
そのとおりです。
私が、けさのテレビ討論会で自民党の山崎拓幹事長が「消費を減らしているのは国民だ。政府が減らしているんじゃない」と発言していたことを紹介すると、「ようそんなこと言うわ」の大合唱でした。
小泉内閣は、この声をなんと聞くのでしょうか。