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シスターのマリア・コラレスさんと対談 憲法9条は人類の宝ですね
侵略した国の3つの謝り方マリア 侵略戦争をした、国の謝り方には3つの条件があります。一つは自分たちの行いを謝罪すること。二つ目は被害者に十分な補償をすること。三つ目は二度と過ちを繰り返さないと約束することです。憲法9条は、そのうちのうちの一つの謝り方で、とても重要なものです。それを今、放棄しようとしている。 最近、疑問に思うのは、北朝鮮が核実験をしたという。絶対許されないことだけれど、アメリカや他の国も核兵器をたくさん持っていて何度も核実験をしています。核兵器を持っていい国と悪い国があること自体がおかしな話です。世界の国々がみんな核兵器を持つことをやめるペきです。 山下 日本共産党の志位委員長が先日、パキスタンに国賓として招かれて行った際、世界から核兵器を全部なくすという立場にパキスタンも立ってほしいと提起すると、アジズ首相もその通りだと言った。核保有国のパキスダンがそういう態度をとれば、非常に大きなプレッシャーになるでしょう。被爆国である日本の役割はとても大きいと思います。 マリア 紛争の解決は武力でしないと決めている憲法を持つことで、日本は世界に貢献しているんですね。憲法9条は日本だけのものじゃない。世界の宝物です。 山下 まさに人類の宝物ですね。 マリア そうです。人類の宝物です。 山下 九条の会呼び掛け人の井上ひさしさんも『子どもにつたえる日本国憲法』という絵本の中で、“武力とか戦争だとかよりも言葉の力を信じる”“お互いに意見が違っていても言葉の力で筋道たどってしずめることができる。それが人類なんだ”と。これはすごく深い考えだと思います。 マリア 言葉は何を考えているかを表す手段ですからね。 もし日本が戦争する国になったら、最高の価値は戦争に勝つことになり、そのために命を捧げる人が偉い人になる。そうではなくて最高の価値は命なのです。生きながらえるだけではなく豊かに生きること。豊かな命が最高の価値なんです。靖国神社で英霊とか言って、国のために命を捧げて初めて「死」に価値が出てくることは大間違いです。 山下 人の命を奪うために自分の命を捧げることが最高の価値というのは逆転していますよね。 マリア それを教育で植え付けようとしている。 山下 命より大事なものがあるみたいなゆがんだ風潮を許さないためには、日常生活の中で私たち一人ひとりが命の大事さを考えることが必要ですね。 マリア 1995年1月17日の阪神淡路大震災のあくる日、私は何をしたらいいか分からなくて献血に行きました。驚いたのはものすごく人がいたんです。若者がいっぱい。その後、大阪から神戸に移って3ヵ月過ごしたんですが、そこにも、じっとしていられなくてと若い人がたくさん来ました。日本もそういうことがあればみんな動くということが分かり、希望が持てました。
被災地から政治のゆがみ見えたそして住専(住宅金融専門会社)や大銀行がバブルに踊ってつくったこげつきを、何千億円、何兆円もの公費をポンと投入して助ける一方で、被災者の生活再建は「自己責任が原則」と放置する。政治の歪みが被災地から発信されました。 マリア これも今の教育基本法の問題と同じです。国のため、社会のためと言って、′一人一人の幸せは考えない。 山下 逆立ちですよね。 私たちは、憲法を守り、福祉や社会保障を良くするために政治を変える活動をしてきましたが、もう一つ大事にしているのは、自分たちの身の回りで困っている人たちをほっとかないことなんです。温かい人間の連帯で助け合うということがないと本物じゃないんですね。 日本共産党の支部は全国に2万4干あります。郵便局の数、小学校の数と同じです(マリアさん、目を丸くして驚く)。回りで困っている人がいれば助け合って、人間の命を守る運動が大事だと思います。 温かい人間の連帯は共通マリア 温かい連帯というのは私たちキリスト者で隣人を愛するというのと共通していますが、私が一番体験しているのは野宿者の間です。自分の苦しみがあるから相手の苦しみも分かる。それで必要な物を与え合っている姿など、ハッと思うようなことに毎日出会います。キリストの福音が一番分かるのがそこです。洗礼を受けているいないに関係なく、神の思いがみんなの中に生きている。人を大切にすること、一番困っている人を大切にすることこそ神の思いなんですね。 山下 私たちの支部の仲間の連帯活動がすごいなあと思うのは、助けられた人が今度は助ける側になる場合が多いことです。元ホームレスの方が行き倒れになっている人をお世話して行政とかけあったり、すごい力を発揮されるんですね。 マリア 困っている人を大事にすることが私が信じている神の望みです。政治的な問題で苦しんだり、困っている人がいたら動かなくてはならない。人々が豊かな命を持ち、人間として尊敬される上での制約をなくしていくことそのものが神を大切にすることだと思います。 他の人が何もしないから自分がやっても仕方がないという考えはダメ。たとえ人が動かなくても、一人が動いたら私もしようかと行動する人が増えていくのです。 山下 私もいろんな宗教の方とお話させていただいていますが、日本の社会が非常に歪んでいることを真剣に憂えて、それに対して何ができるかを考え、行動しておられる。立場の違いはあっても、そんな方々と垣根を越えて対話して、一緒にいい世の中をつくっていきたいと思います。
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