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衆議院解散を間近に控えた訴え(大要)

(2005年8月7日 於淀川区新高)

 みなさん。こんにちは。日本共産党です。元参議院議員の山下よしきです。

 みなさん。いよいよ衆議院の解散・総選挙の可能性が高まってまいりました。チャンス到来。4年前、参議院選挙で、国会の議席を失って以来、わたくしは、その悔しさをバネに、また新高をはじめ大阪5区の皆様の温かい支えを力に、国民の生の声をずっと聞いてまいりました。

 「年金は下がる、医者代は上がる。長生きしてもエエことは何にもない。早よお迎えに来てほしい」。こんな悲しい声を一体何人のお年寄りから聞かせていただいたでしょうか。
 「就職をしたい。能力を生かしたい。採用試験20社受けて、全部落ちました。僕は社会から必要とされていないんでしょうか」。こんなつらい声を一体何人の若者たちから聞いたでしょうか。

 この国の政治は、若者にも年配者の方にも明るい希望を何一つ示すことができないどん詰まりの状態にあると思います。

 今度こそ、今度こそ、国会に戻していただいて、こんな政治を打開する野党として待ったをかける仕事やらせていただきたい。大阪5区はわたくし、山下よしきを。比例代表は日本共産党をおしあげてください。お願いいたします。

 みなさん。テレビや新聞は、「今度の総選挙を自民か民主か二大政党のどちらを選ぶかの選挙だ」こういっています。しかし、わたくしは、この国の政治の行き詰まりは、自民が勝っても、民主が勝っても打開することはできないと思います。なぜなら、自民と民主は、小さなことで対立することはあっても、政治の根本問題では、何にも違いがないからです。

 例えば、国民の暮らしが、こんなに苦しいときに小泉さん自民党公明党のみなさんは、これから新たに消費税の値上げ、サラリーマン大増税を押し付けようとしています。

 サラリーマン増税の中身ひどいですよ。例えば4人家族で、年収500万円のサラリーマンなら、増税額が年42万円になるんです。政府・与党は、消費税を10%まで上げたいといってますから、これが重なってきたら、増税額はなんと55万円です。みなさん、年収500万円のサラリーマンといえば、ひと月の手取りの収入はだいたい27万円ぐらいなんです。そこへ55万円の増税。ふた月分の手取り収入がいっぺんに吹き飛ぶ。こんなサラリーマンの家計を壊す大増税は絶対に許せないですね。

 ところがみなさん、民主党の岡田代表は今年の1月、国会で消費税を早く上げるべきだという質問をしたんです。そしたら小泉さん、「わかりました。検討します」とこたえた。民主党のみなさん、「いい答弁がでた」と、手をたたいて喜んで、いま国会では自民党と民主党による消費税値上げの話し合いが始まっています。

 サラリーマン大増税計画について、民主党の岡田さんは「いずれお願いしなければならない」。こう言っています。去年の参議院選挙のときの民主党の政策には、きっちりサラリーマン大増税が入ってるんです。何のことはない。消費税の増税もサラリーマン大増税も旗振り役をやっているのが、民主党じゃありませんか。

 また、みなさん。こないだの国会で、介護保険が大改悪されたんです。比較的軽い介護が必要なお年寄りから家事支援のヘルパーさんを取り上げちゃう。特別養護老人ホームなど施設に入っているお年寄りの自己負担のを年間40万円も引き上げてしまう。こんなお年寄りいじめ介護保険の改悪を国会では民主党のみなさんも賛成してしまいました。みなさん、庶民増税もお年寄りいじめの介護保険の改悪も社会保障の切り捨ても自民と民主に違いはありません。

 みなさん。今年は戦後60年です。昨日は広島に原爆が落とされてから60年目の日でした。原爆で亡くなった方含めて、日本人320万人、アジアの人たち2000万人が、日本が起こした戦争で、命を奪われました。その深い深い反省の上に戦後日本は、憲法に戦争はしないこと軍隊持たないと日本国憲法で世界に誓いました。この憲法をつくって以来、日本の国の軍隊が、外国の人の命をただの一人も奪っていない。殺してない。また殺されてもない。素晴らしい平和の道を歩んできました。

 ところが、みなさん。8月1日、自民党は、その憲法を変えようという案を発表したんです。読んで驚きました。憲法9条を全面的に書き換えて、戦争しないという文言をなくしました。軍隊持たないという文言を削りました。自衛隊を軍隊と書き換えて、海外で戦争ができるように書き直しました。ひどいでしょ。

 ところが、みなさん。この問題でも、民主党は反対ではないんです。それどころか、岡田代表は、「憲法9条を変えることができるのは、民主党なんだ」と、わざわざアメリカにまで、出かけて売り込みました。民主党の枝野という憲法問題の責任者は、「自民党と民主党が一緒にならなければ、憲法は変えられない。今から一緒に改憲案づくりをしよう」。こういって、自民党を喜ばせています。憲法を変える問題でも、国の基本的なあり方・考え方の問題でも、自民と民主にまったく違いがありません。

 みなさん。こんな根本問題がまったく同じ。自民が伸びようが、民主が伸びようが、どちらが政権に就こうが。それでは、政治が変わるはずがありません。いま日本の政治に一番必要なことは、国民を苦しめ憲法を壊す、自民と民主の政治に野党として「待った」をかけるしっかりした野党の力をうんと伸ばすことではないでしょうか。

 公明党はあきませんよ。この党は、自民でも民主でもかまへん。強いほうにくっつくのが、この党の生き方です。「待った」をかける力には全然なりません。

 日本共産党が伸びてこそ、政治を変える確かな力になります。日本共産党とわたくし山下よしきは、国会に送っていただいたら、野党として次のことを実行いたします。

 第一に、消費税の増税とサラリーマン大増税、社会保障切捨てにきっぱり反対してたたかいます。日本は貧乏な国やないです。大型開発のムダづかいをやめて、ヨーロッパのように大企業にも社会保障を支える応分の責任を負担を果たしてもらえば、財源は出てくるんです。サラリーマンの増税や消費税の増税やらなくても、安心できる年金・医療・介護、しっかりつくる道は開けます。

 二つ目に、憲法を改悪して日本を海外で戦争できる国づくりに「待った」をかけます。憲法は、国会議員だけでは変えられないんです。国民投票で最後は決まるんです。私たちは立場の違いを超えて、憲法を守る一点での国民の力あわせが広がるようにがんばります。西淀でもすでに広がってます。

 三つ目に、過去日本がおこした侵略と植民地支配の正当化を許しません。「あの戦争は、自存自衛の戦争なんだ。アジアを開放するための正しい戦争だった」と、いまだにいうてるのが、靖国神社です。こんな神社に日本の総理が参拝したら、正しい戦争だと言う考えを政府が「お墨付き」を与えることになる。アジアの人が怒るのは、当たり前です。総理の靖国参拝きっぱりやめさせるまでがんばります。そして、子どもたちの教科書に事実をしっかり伝えたい侵略と植民地支配に反省をした政府の立場をちゃんと教科書にも反映するようがんばります。

 四つ目に、日本共産党とわたくし山下よしきは、野党であっても、くらし・雇用の問題、社会保障や教育の問題、大事な問題を解決するために国民のみなさんの運動と力あわせて一歩一歩国の政治を動かします。

 大阪市でも70歳以上の高齢者の方の地下鉄やバスの料金を無料にする制度、「敬老パス」をこないだなくしてしまおうやめてしまおうという動きがありましたね。でもそれはアカン。姫野浄大阪市会議員団長を先頭に住民のみなさん、区民のみなさんが声を上げて老人会のみなさんも一生懸命お風呂屋さんでも署名を集めて、何万にという「『敬老パス』残せ」という大運動、署名運動になりました。そして、とうとう「敬老パス」を今日守りぬいて、みなさん頑張っていらっしゃる。国の政治でも30年前、共産党のくつぬぎタケ子参議院議員が、職場でのただ働き=「サービス残業」はアカンと追及しました。わたくし山下よしきも参議院の時代に同じ追及をさせてもらった。どんどん繰り返し追及をして、とうとう政府も重い腰を上げて、「職場でただ働きさせたらアカンよ」とサービス残業根絶に乗り出していっております。野党であっても、国民の運動とスクラム組んで頑張ったら、現実政治を動かすことはできるんです。このことをしっかり生かして、これからも暮らしを守り、社会保障を前に進めるために、わたくしはたたかってまいります。

 いよいよ、明日が解散総選挙になりそうです。大事な選挙です。行き詰まった自民党政治。これ以上の国民いじめを許さない「待った」をかける力を伸ばしてください。そして、根本から行き詰まった政治を転換する力を伸ばしてください。日本共産党をうんと伸ばしていただきますよう、心からお願い申し上げ、元参議院議員、日本共産党・山下よしきのお訴えとさせていただきます。

 どうも、ありがとうございました。

日本共産党 市田忠義 しんぶん赤旗
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