☆すでに「しんぶん赤旗」でも報道されていますが、6月10日、世界遺産に登録されている奈良市の平城宮跡の保全と継承に関する質問主意書を政府に提出しました。本日、18日政府から答弁書が届けられました。
質問主意書は、国会議員が議長をつうじて政府に対し文書で質問するものです。その回答は、内閣総理大臣が行い、政府の公式見解となります。
今回の質問主意書では、国土交通省が国営公園として整備している平城宮跡について、木簡など埋蔵文化財の完全な保全に国が責任をもち、長年親しまれてきた自然・歴史環境と景観を守ることを求めました。
現在、国がすすめている平城宮跡での国営公園事業は、往時の平城宮跡とは異質のイベント会場の整備であり、緑地の削減は希少種を含む生態系に打撃を与えていることを指摘。▽整備の構想段階から国民・県民の意見を十分に反映させ、文化庁の文化審議会を原則公開すること、▽第一次朝堂院広場の舗装について埋蔵文化財や生態系に与える影響を調査すること、▽世界遺産の登録要件を順守し、第35回世界遺産委員会決議にもとづき、史実と異なる仮設物をただちに撤去すること、―などを提案し、政府の姿勢をただすものです。
☆2013年年6月10日 山下よしき参議院議員提出
「平城宮跡の保全と継承に関する質問主意書」
質問主意書PDFダウンロード(1.30MB)
政府答弁書PDFダウンロード(2.13MB)
・日本共産党奈良県委員会「政策と主張」(リンク)
・世界遺産「古都奈良の文化財」・特別史跡「平城宮跡」の国営公園化問題について(」(上)
・世界遺産「古都奈良の文化財」・特別史跡「平城宮跡」の国営公園化問題について(中)
・世界遺産「古都奈良の文化財」・特別史跡「平城宮跡」の国営公園化問題について(下)