2010年07月31日
日本共産党・参議院議員の山下よしきです。きょうはお招きいただき、ごあいさつする機会を与えていただいてありがとうございます。
けさ、広島平和記念資料館を何年ぶりかで訪ねました。65年前の夏、まさにこの空の上に、セ氏7000度の巨大な火の玉が現れ、熱線と、爆風と、放射線によって、命あるもの、形あるものを、区別なく破壊し、傷つけ、後々まで苦しめた。あらためて“絶対に忘れてはならない”と思いました。
あれから65年。「ふたたび被爆者をつくるな」というみなさんの訴えは、時とともに忘れられるどころか、世界の人々の心に届き、いまや各国の指導者たちに「核兵器のない世界」をつくる強い意志をもつことを促すまでに大きな力となりました。
国連のパン・ギムン事務総長が、「安全を保証し、核兵器の使用から逃れる唯一の方法は、それを廃絶することだ」とのメッセージとともに、ここ広島の地を訪問することになったのも、そのひとつの表れです。
私は、原爆による後遺症に苦しみながらも、自ら体験した核兵器の恐ろしさを、世界に語り続けてこられた被爆者のみなさんに、人間として心よりの尊敬と感謝の言葉を贈りたいと思います。
そして、原爆症認定集団訴訟の全面解決のために、政府との間で画期的な「確認書」が締結されたことを喜びつつ、その実行が進まないことを踏まえて、日本共産党として、@矛盾の多い原爆症認定制度について、被爆者の要求を基礎に、法改正をふくめ早急に再検討すること、A法改正を待たずに、これまでの司法判断にそって認定基準をさらに見直すなど緊急措置をとることを政府に求めていきたいと思います。
きょうの集会が、核兵器廃絶と被爆者援護・連帯の新たな一歩となることを祈念して、お祝いのあいさつとします。