ふじた淳子東近江市長候補出発式での山下議員のあいさつ
2009年02月16日
2月8日告示、同月15日投開票でおこなわれた滋賀県東近江市長選挙で、「あったか東近江 みんなの会」の市長候補としてたたかった、ふじた淳子さんの出発式で、山下よしき参院議員は、以下のようなあいさつをしましたので、ご紹介します。
参議院議員の山下よしきです。尊敬するふじた淳子さんを東近江市長におしあげていただきたいと、国会からお願いにあがりました。
もう何年も前ですけれど、東近江市におじゃました時に、ふじた淳子さんに初めてお会いしました。町会議員・市会議員を20数年つとめる大ベテランにもかかわらず、ちっとも偉そうなところがない、本当に気さくな方だなと感じました。
住民の暮らしのしんどさ、悩み、願いを、どんな小さなことでも見過ごさず、住民と一緒に、安心して住むことができるまちづくりに取り組んでおられました。
素晴らしい方がいるものだなぁと思っていましたが、そのふじた淳子さんが、議員の職を辞して市長選挙に立つということを聞き、「これは行かねば」と馳せ参じました。どうぞ、よろしくお願いいたします。
私は、市長として、市民の暮らしを守ることができるかどうか、いま“三つのものさし”が問われていると感じています。
第一は、国の悪い政治に、市民を代表して“待った”をかけることができるかどうかです。75歳以上のお年寄りを「うば捨て山行きのバス」に乗せる制度だと厚生労働大臣自らが説明する後期高齢者医療制度。また、滋賀の皆さんが長年の努力で築いてこられた障害をもつ方がたを支える仕組みを根底から破壊する障害者「自立」支援法など、国のまちがった政治が、東近江市民の暮らしを痛めつけています。
まちづくりの問題もそうです。上からの市町村合併の押し付け、「三位一体改革」の名による地方交付税の大幅削減が、東近江でも旧町ごとの良さを奪い、市財政をピンチに陥れています。
こうした国のやり方に黙って従うだけでは、市民の暮らしも、まちづくりも、市の財政も守れません。
国政で一貫して対決してきたのは、日本共産党です。東近江でも、旧町の時代から、国の悪政押し付けに「ノー」と言ってきたのが、日本共産党とふじた淳子さんです。どうか、ふじたさんを市長におしあげて、東近江から“国民いじめ”“地方切り捨て”政治はアカンの声をあげる選挙にしようではありませんか。よろしくお願いいたします。
第二のものさしは、「派遣切り」「期間工切り」に走る大企業に、ズバッとものが言えるかどうか、というものさしです。
政府の調査でも、滋賀県は三月末までに解雇される非正規労働者が、近畿の中で一番多い。東近江でも、日電硝子や村田製作所が「非正規切り」をすすめています。
しかし、東近江は近江商人発祥の地と聞きました。その商人道とは、「三方よし」。すなわち、「売り手よし、買い手よし、社会(世間)よし」です。去年の秋まで、派遣や期間工を大量につかって過去最高の儲けをあげながら、ちょっと儲けが減りそうになると、こういう方がたを真っ先に切り捨てる。こんな「自分さえよければいい」という大企業の「非正規切り」は、近江商人の商人道に照らしても、絶対に許されないことではないでしょうか。
日本共産党は、志位委員長を先頭に日本経団連やトヨタや長浜キヤノンと直談判しました。国会で違法な「派遣切り」の実態を告発し、政府に中止させるよう求めています。東近江でもふじたさんを先頭に市長に申し入れを行ないました。
二大政党がそろって大企業から政治献金を受け取るもとで、こうしたことができるのは、日本共産党しかありません。その党の議員として、大企業にズバッとものを言ってきたふじた淳子さん。今度は市長として、雇用と地域経済を守る先頭に立ってもらおうではありませんか。
第三は、市民が汗して納めた大切な税金のムダ遣いに、市民の目線でメスを入れることができるかどうかです。
東近江でも、「財政が大変だから」と、通園・通学バスの有料化、敬老祝い金のカットなど、教育・福祉・市民サービスが切り捨てられてきました。
その一方で、急ぐ必要のない大型公共事業や不公正な同和事業に多額の税金が注がれています。これは、多くの市民の皆さんの願いとは、逆行した税金のつかい方ではないでしょうか。市議会でこれにアカンと頑張ってきたのは共産党だけです。ふじた淳子さんを市長におしあげて、税金のムダづかいにメスを入れるとともに、市民の暮らし・福祉・教育、そして農業・畜産を最優先で応援する、あったかい市政をつくっていただきたいと思います。
三つのものさしのどれをとっても、市民の暮らしを守ることができるのはふじた淳子候補しかおりません。このことを大いに広げに広げて、必ずふじたさんを勝利させようではありませんか。
全国が注目する選挙。政治の流れを変える大きな烽火を東近江からあげようではありませんか。