憲法共同センター総会“改憲発議阻む”力強く/揺るがぬ多数派を/山下芳生が国会報告
2017年11月15日
11月14日に東京都内で行われた、憲法共同センターの第4回総会。私、山下芳生が国会情勢を報告し、「総がかり行動実行委員会」共同代表の高田健さんが来賓あいさつしました。安倍政権による改憲発議阻止のため、共に力をあわせようと語りました。
私は、総選挙での支援に感謝をのべ、「日本共産党の議席減は残念で必ず巻き返したい。同時に、市民と野党の共闘で総選挙をたたかい、共闘勢力全体で議席を2倍に増やすことができました。これは大きなことです」と語りました。
私は、安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合(市民連合)と共産党、立憲民主党、社民党の3党が結んだ、7項目にわたる政策協定の1番目が、安倍政権のもとでの9条改憲反対であることを紹介。「この公約を実現するため、力をあわせて奮闘します」と表明しました。
そのうえで、安倍政権は総選挙で多数の議席を得たが、それには三つのからくりがあると指摘。小選挙区制度の問題、野党共闘に分断が持ち込まれたこと、安倍首相が選挙中、憲法についてほとんど語らないなど争点を隠したことをあげ、「安倍政権の国民的基盤は脆弱(ぜいじゃく)です。これで改憲まっしぐらは許されません」とのべました。
改憲阻止のたたかいについて私は、「改憲発議を許さないことが重要です。国民のなかで、揺るがぬ多数派をつくることができれば可能です」と語ります。そのために、安倍9条改憲の狙いを広く国民に明らかにすることが大事だとのべました。
さらに、「安倍首相がいう、憲法9条に自衛隊の存在を明記することの本質はなにか」と私は問いかけ、「2項が空文化し、自衛隊が海外で無制限に武力行使できるようになることです。3000万署名を必ず集めきり、改憲勢力が怖くて発議できない状況をつくりましょう」と呼びかけました。