昨夜前泊して北九州市議選の応援。安倍政権発足後はじめての大都市部での大型選挙で、連日各党の党首クラスが北九州入りしています。
市議選で問われているのは何か。なにより、市民の暮らしをまもり、景気を回復することです。その点、アベノミクスの「3本の矢」(金融緩和、公共事業ばらまき、成長戦略)は、「国民の所得を増やす」というデフレ不況打開の肝心の「的」から外れた矢ばかりです。
日本共産党は、
@さらに所得を減らす消費税増税の中止(市議会でも増税中止の意見書に自民、公明、民主は反対)
A大企業の身勝手なリストラを政治の責任でストップ(北九州で工場閉鎖をすすめる東芝に直接乗り込み、福岡労働局に要請したのは日本共産党市議団だけ)
B人間らしく働けるルール(労働者派遣法の抜本改正で正社員が当たり前に、中小企業に手当てしながら最低賃金を引き上げ、大企業と中小企業の公正な取引ルールをつくる)
という「的」のど真ん中に当たる対案を掲げてたたかいます。北九州市議選(27日投票)の翌日からはじまる通常国会でこうした対案を力強く推進するためにも10人全員の勝利を!と訴えると大きな拍手が返ってきました。
同時に、景気対策は国の仕事ばかりではありません。北九州市政にける日本共産党市議団10人の実績はこの分野でも抜群です。住宅リフォーム助成制度の提案・実現や、小中学校耐震化工事の前倒しで、市内中小業者の仕事をぐんと増やしました。これも反応が強かった。
市議選で問われる2つ目は、ムダづかいをなくし、市民の暮らしを守る施策を充実させること。北橋市政は、高すぎる国保料引き下げを求める11万人もの直接請求署名に背を向け、反対に一般会計から国保会計への繰り入れを、4年間で94億円も減らしました。元に戻せば1世帯あたり3万円、国保料を引き下げられます。一方で、北橋市政は、コンテナ船が入らない大規模港湾施設、フロアが埋まらない「市営ゴーストビル」などムダづかいはそのままです。
「ムダづかいをやめよ」という市民の声を聞くと、すぐ「議員定数を減らせ」ということをいう人が出てきます。それを売り物に選挙をやる人もいます。しかし、ぜひよく見てほしい。議会に定数削減を求める請願を紹介した議員は、ムダづかいと市民いじめの市の予算案にすべて賛成した人たちです。問題は、議員の定数にあるのではなく、議員が市民の代表として、市政をどれだけチェックし、市民の声を市政に反映させているかにあるのではないでしょうか。定数が減ったら、その分、多様な市民の声が切り捨てられることになります。
何も仕事をしない議員や、悪い政治をやっている議員には、この選挙で市民の審判で退場してもらえばいいではいいではありませんか!には「そうだー」のかけ声が飛びました。
もちろん日本共産党にそんな議員は1人もいません。市政のムダを徹底的に追及するとともに、議員報酬カットや、費用弁償の廃止、議員の海外視察の自粛などを提案、1億2千万円の節約が実現しました。市民の目線で行政をチェックし、市民の声にもとづいた具体的な提案を行い、そして自ら襟をただして議会改革をすすめる、こういう日本共産党議員団を大きくしてこそ、議会の改革も進むのではないか、と攻勢的に訴えることができました。
最後に、安倍政権の、憲法9条改悪と「村山談話」「河野談話」の見直しは、世界共通の土台を根底からひっくり返すもので、日本が世界で生きていく地位を失ってしまいます。安倍政権の暴走を許さないという北九州市民の良識をこの選挙で発揮してほしい、とよびかけました。
4期目をめざすのより謙介候補と街頭で2回、3期目をめざす大石正信候補とは町内会や校区有志のみなさんが中心になって準備してくださった演説会(写真)でご一緒に訴えました。