厚労相に緊急要請 ソニー労組仙台支部委員長からうれしい報告
2011年07月27日
緊張した1日でした。朝8時50分、いつもより早めに議員会館の事務所に入り、昨夜、きょうの面会を要請していた細川律夫厚生労働相の秘書官からの連絡を待つ。
10時40分 党本部で会議中に私の秘書から電話。大臣秘書官より「大臣と相談したが、総理がああいう答弁をしているので、厚労相としてそれ以上お答えできることはなく、きょうは会えない」と連絡があったとの報告。面会要請の趣旨が正確に伝わっていないと感じ、直接、大臣秘書官と話をしたいので電話してもらうよう秘書に指示。
10時45分 大臣秘書官から電話。面会の趣旨は、「ソニー仙台の縮小計画を中止させよ」ではなく、「期間社員の7月末での雇止めをおこなわず、労使の話し合いを続けるようソニーを指導してもらいたい」という緊急要請であることを伝える。総理が国会で「事情を聞く」と答弁し、厚労相も経団連に雇用維持を要請し、厚労省担当官はソニー労組に「労使間で話し合われるべき」「できることはやりたい」と回答しているのに、7月末で雇止めはまずいのではないかと。「分かりました。大臣に伝えます」と秘書官。
12時00分 大臣秘書官から電話。大臣に伝えると、大臣は「それはもう一度、現地の労働局できちんとやったほうがいい」と、先程、労働基準局長に指示した。したがって、現場(宮城労働局)で対応させていただくとのこと。加えて、さらに詳しい話を聞かせていただくために、基準局の担当官を先生の部屋へ行かせますとのこと。「了解。担当官との面談時刻は調整します」と私。
15時20分 団交直前のソニー労組仙台支部・松田委員長に電話。大臣が指示した旨を報告。「あー、うれしい」と松田委員長。
16時10分 厚生労働省労働基準局監督課の担当官が来室。高橋千鶴子衆院議員・党厚生労働部会長とともに、ソニーによる被災地での大量解雇計画は中止すべきとの立場は変わらないが、今回は「7月末雇止め」の危険があることをふまえ、緊急に、「労使の話し合い」を続けるよう指導されたいとの要請であることを詳述。「十分な話し合いについては、すぐに対応するようにしたい」と担当官。
18時00分 松田委員長から電話。先程終わった団交で、会社側は7月末の雇止めはせず、暫定的に雇用契約を延長し、団体交渉を続けると回答したとのこと。さらに、5月末で契約が切れ、8月末まで3カ月だけの再契約だった組合員についても8月末で契約終了とせず、交渉を続けることになったとのこと。「国会質問が効いたと思っています」と松田委員長。期間社員の若者たちも「ありがとうございます。これでまたたたかえます」と。よかった。本当によかった。
すぐに、高橋議員に報告。「よかったね〜」と千鶴子さん。大臣秘書官と基準局担当官にもお礼の電話。
「こういうときくらい、俺たちだってビールで乾杯していいだろう」という多喜二の小説の一節を思い起こしながら、夜、宿舎でひとり祝杯を挙げる。つまみはもちろん仙台名物の「笹かまぼこ」。
★それにしても、きょうは忙しかった。朝、参院本会議。続いて党本部で書記局会議。午後、全労連公務部会第7回定期総会で党を代表してあいさつ(写真)。その後、党国会議員団と労組・民主団体との懇談会。
その合間を縫っての、ソニー被災地解雇問題の対応でした。(写真は、高橋千鶴子議員と)