菅首相よりAPEC報告 町村議長大会 看護職員増員を
2010年11月17日
まるで緊張感がありません。柳田稔法相の「法相の答弁は2つでいい」発言です。身内の集まりでの軽口といいますが、「個別の事案については答えを差し控える」と「法と証拠にもとづいて適切にやっている」の2つさえ覚えておけばいい、と本気で思っていたんでしょうね。今後この言葉を使っても誰も信用してくれないでしょう。法相として務まるかなあ…
★午前、参院本会議。菅首相よりAPEC首脳会議に関する報告を聴取しました。首相はAPEC議長としての成果を強調。取りまとめた「横浜ビジョン」の最重要課題はアジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)であり、その実現に向けた道筋として環太平洋パートナーシップ(TPP)協定を基礎とすることで意見が一致したと報告しました。
事実上のTPPへの参加決定です。首相はこれまでTPPについて、「関係国との協議を開始する」のであって参加を決めたわけではないと言ってきましたが、そのごまかしは通用しなくなりました。例外なしの関税撤廃を前提とするTPPに参加して、「農業の再生と開国を両立する」(首相)ことなど不可能です。議場で「亡国の政治だ!」と叫んでしまいましたが、国民的な宣伝と議論が急がれます。
★本会議終了後、ただちに第54回町村議会議長全国大会に駆けつけました。野村会長のあいさつの真っ最中でしたが、「TPPに仮に参加した場合、わが国の農業は壊滅的な打撃を受ける。政府は拙速な結論を出すべきではない。食料基盤を失った国に明日はない。農山漁村を大事にすることは、ひとえにこの国の平穏安寧をもたらすこととなる」と見識ある格調高いものでした。菅首相に聞かせたい!
来賓紹介のあと中座し議員会館へ。午後2時、昼食のそばをかきこんで、山下室で来週予定の地方交付税法と給与法の質問対策会議。
★医労連の代表が来室され、「看護職員の大幅増員と夜勤改善で安全・安心の医療・介護の実現をめざす要望書」を受け取りました。医療現場は長時間・過密労働に加え、医療技術の進歩や、医療安全への期待の高まりなどで、看護職員などの労働環境は厳しさを増し、離職者も多く深刻な人員不足となっています。
「2010年度夜勤実態調査」では、2交替夜勤が増え、16時間以上の長時間夜勤が増えていることが明らかとなりました。患者への安全、看護職員の健康への影響が危惧されます。大阪日赤の松永さんからは、看護師の過労死・過労自殺もなくなっていないことがリアルに報告されました。一度、現場を見に行きたいと思います。
夕刻、予算委員会の井上質問を応援。菅政権がすすめようとしているアフガンへの自衛隊医務官の派遣は、憲法に照らしても、野党時代の民主党の主張に照らしても、容認できるものではないことが浮き彫りとなりました。その後、週末の大阪での職場支部学習交流会の準備など。