2010年11月14日
きょう告示の鳥取市議選の応援。定数36に日本共産党は4人の候補を立て1議席増をめざします。かくたに敏男(7期目に挑戦)、伊藤いく子(2期目に挑戦)、金田ひでみ(新人)の各候補の出発式に駆けつけ、市谷とも子鳥取県議とともにマイクを握りました。
私は、いま国政でも、鳥取市政でも、日本共産党の役割が光っていると訴えました。国政では、ちょうどAPECが開催されていますが、日中間の尖閣諸島問題も、日露間の千島問題も、まったく進展がありませんでした。日本政府が、国際的に道理のある交渉をまったくできないからです。その根底に、日本による侵略戦争と植民地支配に反省がないことがあります。
「読売」が「『尖閣』アピール “1番は共産党”」と報道したように、日本共産党が日本の領有の正当性を堂々と主張できるのは、先輩たちが命がけで侵略戦争に反対した歴史を持っている党だからです。
鳥取市政でも、日本共産党はかけがえのない2つの役割――@市民の目線で税金の無駄遣いをチェック、A市民とともに運動し、切実な要求を実現――を果たしています。手前味噌ではありません。「日本海新聞」は「同和事業を廃止・縮小、40年ぶりに見直しへ――共産党議員の質問に答えた」と報じました。
他の党・会派はどうか?たとえば市役所庁舎建て替え問題。日本共産党は「耐震補強にとどめて、市民の暮らしを守れ」と主張しました。しかし、自民系、公明、民主系会派は、20億円も費用が増える建て替えに賛成。これらの党では税金の無駄遣いはチェックできません。
市役所の建て替えより、市民の暮らしの建て直しを!日本共産党の議席増で、国保料1世帯1万円の引き下げ(3億円)、住宅リフォーム助成制度創設(1億円)などを実現しよう!――わかりやすい選挙です。(写真は鳥取港。イカ釣り船が並んでいました)
★午後、飛行機で羽田へ。APECの厳戒態勢をくぐりぬけ、全労連会館で行われていた「非正規切り裁判闘争交流集会」に駆けつけました。
日電硝子(滋賀)、NEC(熊本)、日産(神奈川)、キヤノン、ダイキン(大阪)、大分キヤノン、いすゞ(栃木)、日本火薬(兵庫)、共和物産(神奈川)、マツダ(山口)、大日本印刷、資生堂アンフィニ(神奈川)、パナソニック若狭(福井)などで非正規切りされ、裁判を闘っている当事者のみなさんが一堂に会するのは初めて。
この人たちが、リーマンショックのあと吹き荒れた不当な派遣切り・非正規切りの嵐に対し、泣き寝入りしないで「こんなことは許せない!」とたたかいに立ち上がってくれたからこそ、世論が動き、自公政権退場へとつながりました。
しかし、裁判は長期化しています。失業保険の給付も数ヶ月で切れ、あとはアルバイトや生活保護を活用しながらの闘争となっています。なかには「もう3年も田舎に帰っていない。田舎に残した妻や子どもにも会っていない」という人もいました。
「半分は逃げ出したい」「もう限界」「苦しいです」などの声も出されました。同時に、同じ人たちから「しかし、人の人生を左右した大企業の横暴を許すわけにいかない」「アルバイトはやめられないが、裁判もやめるつもりはない」との強い決意が語られました。
ならば、この人たちのたたかいを支えなければなりません。それが私達の運動全体に求められています。党としても何ができるか真剣に考えたいと思います。
会議終了後は、全労連の計らいで、にぎり寿司や本格カレーとナン、手作りサラダなど気持ちのこもったお料理が用意されての懇親会となりました。全労連代表が「どうぞ、お腹いっぱい食べてください」。いいですね、この連帯の気持ちが。たくさんの当事者と明るく交流できました。