TPP論戦で菅首相メロメロ 郵便輸送労働者 新入党員ビデオ
2010年11月04日
午後の参院本会議はおもしろかった。民主党の舟山康江議員と菅首相とのTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)をめぐる論戦です。
前農水政務官でもある舟山議員は、TPPが、物品貿易の関税撤廃、サービス・移動などあらゆる分野の市場開放をおこない、国のかたちが大きくかわる問題であることを指摘し、参加に当たっては、あらゆる分野への影響を検討しなければならないこと、農業については国土保全など多面的機能を果たしていることにも目を向ける必要があることを強調しました。
また、数年前、郵政、金融、労働者派遣などの「構造改革」・規制緩和が日本社会に何をもたらしたか、その教訓をふまえなければならないと述べ、国民的な議論をおこない、そのうえでTPP参加の是非を判断をするべきだと主張して、菅首相の認識を問いました。まったくの正論であり、議場は大きな拍手につつまれました。
菅首相は、原稿に頼らず、できるだけ自分の言葉で答弁しようとしたのですが、まるで中身がなく、「ここで答えることはできないが…」などとしどろもどろになってしまいました。TPP参加について真剣に検討したのではなく、消費税増税と同様、思いつきの提案だったんだなということがよくわかりました。こんな重大な問題を、そんな態度で扱うなどとは、それだけで首相の資格なしです。
TPPで莫大な利益を手にする輸出大企業など経済界の圧力もあり、情勢は予断を許さない局面ですが、首相の態度を見ていると、この政権はそう長くないなと感じました。
日本農業に壊滅的打撃を与え、地域経済をいっそう困難にするTPP断固反対!各国の食料主権を尊重した公正な貿易ルールの構築を!の世論と運動を一気に強めたい。
★お昼、郵政民営化にともない郵便輸送専門会社が切り捨てられ、突然職を失い、裁判でたたかっている大阪の労働者のみなさん(全港湾関西地方阪神支部郵便争議団)が3週間の東京行動を終え、日本郵政本社前で集会を行いました。ともにたたかってきた者として激励に駆けつけました。
単なるモノではなく、人が書いた手紙=信書を運ぶ労働者を、コスト至上主義で切り捨てて、はたして郵便事業の信頼が保てるのか。郵政民営化見直しの重要なポイントの一つです。大義と正義はみなさんの側にあると訴えました。
★午前中、党本部で新入党者学習用ビデオ「あなたと学ぶ日本共産党」の完成寸前試写会。私が講師役で出演しています。いい感じで仕上がりつつあり安心しました。スタッフのみなさんに感謝です。いよいよ完成間近。お楽しみに〜。