和歌山知事選応援 ほらさんに惚れました! 「あがら丼」って?
2010年10月30日
瀬戸内から太平洋につながる海を右手に眺めながらJR紀勢線を南下し、紀伊田辺駅で下車。11月11日告示、28日投票でおこなわれる和歌山県知事選挙の応援です。
「ゆたかで住みよい和歌山県をつくる会」から立候補予定のほらよしかず(洞佳和)さんを励ます集いに駆けつけました。会場の上富田(かみとんだ)町立文化会館のホールは最初から満席で熱気がありました。
来春のいっせい地方選挙で議席奪還に挑戦する高田よしかず元県議は、「ほらさんのリーフレットを見た人の間で“王さんに似ている”と話題になっている」と笑わせながら、国鉄労働者であり森林組合員でもあるほらさんの経歴を紹介。うまい!
続いて、登場したほらさんの演説を聞いて惚れました。国鉄労働者として、何よりも安全・快適に列車を走らせるために、沿線住民と力を合わせてたたかってきたほらさん。国鉄が分割・民営化されるとき、労働組合員が差別され不当配転されたことに立ち向かい、多くの仲間たちの職場復帰を果たしたほらさん。そして、知事予定候補として和歌山県中を駆け巡り、経済的理由で薬を買うことができない高齢者や、給食の残りを妹のために持って帰る子どもなど、県民の生の声を受け止め、暮らしを応援する政策を練り上げているほらさん。本物です!
いま、和歌山県民の暮らしと地域経済は深刻です。完全失業者は3万人を超え、商業事業所数は25年間で3分の2にまで減りました。農業で働く人も3分の2に、漁業では半減、林業では4分の1にまで激減しました。8月1日の県推計人口は100万人を割ったといいます。
地域崩壊も深刻です。第1次産業の衰退に加え、市町村合併により過疎地域での行政サービスが低下したことで人口流出に拍車がかかり、基礎的な集落の共同機能が果たせなくなるなど、多くの地域で住み続けるのが困難な状況に直面しています。
なぜ、こんなことになったのか?根本には、歴代の自民党政治、とりわけ「構造改革」の名による、大企業応援、社会保障の公的責任縮小、「非効率」な中小企業、農林水産業、地方切捨ての路線があります。とりわけ、和歌山県は、農林水産業が基幹産業であり、商工業も地場産業の比重が高く、小規模企業の割合が全国一高い県です。そのため「構造改革」路線の被害がより深刻になりました。
本来なら、県政が、こうした国の間違った政治の“防波堤”となり、県民の暮らしを守るために力を尽くさなければなりません。。ところが、歴代知事は、「構造改革」路線をそのまま県政に持ち込んできました。現職知事も、「福祉は国の仕事」と、県独自の上乗せ施策(障害者やひとり親家庭、高齢者への医療費助成)の削減計画、企業誘致に偏った産業政策、農林水産予算を4年間で17%カット、などをすすめてきました。
今回の知事選挙は、こうした冷たい県政を継続するのか、それとも、ほらさんで、県民の暮らしと福祉を守り、中小商工業者、農林水産業者を応援する県政に転換するのかが問われる選挙です。
ほらさんと現職に加えてもうひとり、民主党推薦の前県議も立候補を予定していますが、この人は県議時代、知事与党として知事の提案する議案にすべて賛成してきた人です。いまさらどうして出るのか?まったく大義がありません。
私は、雇用・医療・農業など国政の転換方向を語るとともに、ほらさんを知事に押し上げいただき、国の悪政にもっとも苦しめられてきた和歌山から、国政を変えるのろしを上げていただきたいと30分あまりで訴えました。
会場は年配の方が多かったのですが、出口で握手しながら、知事選と来年のいっせい地方選挙に向かう気迫には並々ならぬものがあると感じました。がんばりましょう!
★紀伊田辺駅前の食堂でとった昼食は「あがら丼」。「あがら」とは「私たちの」という意味だそうです。まちおこしの一環としてお店ごとに自慢の丼を出しているそうで、きょう入ったお店では「なんば巻き揚げ・エビカツ乗せ丼と五穀麺のセット」でボリュームたっぷり&ヘルシー。お味もとてもおいしかったです。他のお店でも、シラス丼、海鮮丼、地元産牛ステーキ丼などをいただけます。ぜひ一度ご賞味あれ。
★和歌山からの帰路、昨日買った東野圭吾『白銀ジャック』を読了。さすが超人気推理作家。ラストの展開は、私の予測を完全に上回る、大胆奇抜かつ説得力のあるものでした。