1047名JR不採用問題の政治解決「報告と御礼」大阪の集い
2010年10月16日
いい集いでした。「1047名JR不採用問題の政治解決『報告と御礼』大阪の集い」。みんなで歌った「俺たちのシルクロード」に胸が熱くなりました。
国労近畿闘争団の中島秀明さんに、「23年間のたたかい、お疲れ様でした」と声をかけると、「あっという間でした」との返事。苦しかったこと、悔しかったことも山ほどあったでしょうに、たたかう労働者の強さを感じます。
同じく闘争団の大矢勝さんは、政治解決を求めて何度も上京されました。冷たい雨の中、議員会館前で座り込んでいた姿を思い出します。「お疲れ様でした」に「いっぱい支えてもらいました。ありがとうございました」と握手。
大阪の労働組合、民主団体から現役、OBが200人以上集まりましたが、みなさん政治解決を我がこととして喜んでいました。労働者の連帯の力、労働組合の底力を実感できた、とても心地よい3時間でした。
会場で数え切れないくらいの方々から、「きのうの国会質問よかったで」と声をかけていただきました。ダイキンの労働者が支部をつくったJMIU大阪地本の委員長、書記長も「ありがとうございました。これからのたたかいに生かしていきます」。よかった〜。
党を代表して行ったあいさつは以下のとおりです。
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日本共産党の山下よしきです。23年間の長きにわたる闘争に心より敬意を表します。国民共有の足であり財産である国鉄の「分割・民営化」を押し進めるために、国民と労働者の立場、何より安全を守る立場からモノを言ってきた国労・全動労に対して、JR採用差別を行ったことは、国家による不当解雇でした。
そんなことを許してはならない!というみなさんのたたかいは国民的な大義を持つものでした。大阪の中島さんの物静かで穏やかな語り口、大矢さんの明るい冗談にも、大義が貫かれているといつも感じておりました。
日本共産党は、当初から、一貫して、みなさんのたたかいの大義に連帯し、国会内外で“国家による不当解雇糾弾”“政治解決を”と奮闘してきました。今回の和解の歴史的な重みを感じているところです。
みなさんのたたかいが、今日的にも大きな意義を持つことは、日本航空・JALの再建にともない、労働者の3分の1にあたる1万6千人の大リストラが、「退職強要」という形で進められようとしている問題に照らしても明らかです。
交通運輸にかかわる職場で、労働者がモノを言えなくなることは、安全にも深刻な影響を与えることになる――これは、JRとJALの歴史が示す教訓ではないでしょうか。現在進行中のホットな問題に、みなさんのたたかいの経験と教訓を生かすことは、国民的意義のあることだと考えます。
そういう立場で引き続き国会で奮闘することを表明し、全労連、国労、建交労はじめ支援してこられたみなさんへのあいさつとします。