2010年09月26日
とても刺激的でした。今夜放送された「ETV特集・ハーバード白熱教室@東京大学」。米国・ハーバード大学のマイケル・サンデル教授が来日し、東京大学で講義を展開。学生や公募した参加者に、哲学的、道徳的な難問を次から次と問いかけました。
Q:所得の格差はどれくらいまで許容されるのだろうか――イチロー選手、学校の先生、オバマ大統領の報酬は正当と考えるか?その理由は?
Q:多額の寄付をしてくれる裕福な親を持つ子どもを大学に優先入学させることは認められるべきだろうか
Q:家族に対する道徳的責任はどの程度まで及ぶものなのだろうか
Q:道徳的責任は世代を超えて継承されるべきものなのだろうか――広島・長崎への原爆投下について現在のアメリカ国民は謝罪しなければならないのだろうか?ではオバマ大統領は?
手を上げて自分の考えを述べる若者、それに反対の意見を求めるサンデル教授…と議論が広がっていきます。3時間半の議論を経て、サンデル教授が最後に語ったのは、“難しい問題ばかりで答えは出なかったが、私達は様々な考えがあることを知ることができた。これは一歩前進だ。ここに参加した1000人ができたのだから、世界でもできるはずだ”ということでした。
すばらしい!とても共感できる結論です。
6年前に改定された日本共産党綱領には、「社会制度の異なる諸国の平和共存および異なる価値観をもった諸文明間の対話と共存の関係の確立に力を尽くす」と明記されていますが、そのことにも通じる、現代世界でそれがいかに大切かを教えてくれる講義でした。
公募で参加したわが友人・宮本たけし衆院議員も講義終了後のインタビューに登場し、「日本の国会にサンデル先生に来ていただいて、国会議員が先生の講義を聴いたら、もっといい国会になると思います」とコメント。ナイスでした!
★きょうは、党本部で第2回中央委員会総会の2日目の討論。「綱領の生命力」「国民との結びつき」「党機関の指導と活動の改善・刷新」をキーワードに非常に活発な討論が行われました。やはり日本共産党の復元力はすごい!と感じます。終了後、新入党員用学習ビデオの「あなたと学ぶ日本共産党」の収録リハーサル。