2010年08月03日
きょうは、参院選の後退から巻き返しをはかる転機となるべき2つのとりくみがありました。ひとつは衆院予算委員会の論戦。もうひとつは党創立記念講演会です。
笠井亮衆院議員の予算委員会質問を議員傍聴席で応援。こういうときにTV入りの質問バッターに立つのは大変な重圧ですが、笠井さんはまったく臆することなく、日本共産党ならではの切り口で菅政権にぐいぐい切り込んでいきました。
――税制改革をいうなら、大金持ち減税にこそメスを入れよ
――米軍新ゴルフ場建設に135億円も税金、「思いやり予算」にメスを入れよ
――軍需企業からの職員受け入れ、兵器づくりに1日10万円も
――他方、雇用を支える公務員の現場で「ワーキングプア」がひろがっている
具体的な事実にもとづく道理に立った追及に、菅首相が「所得税の再配分機能についてもう少し見直す」とこたえざるを得なくなるなど、ひとつひとつ“取って”いきました。よしっ!
TV中継を観た人たちから党本部にたくさんの反響があったそうです。よかった〜。私はチーズケーキを差し入れしただけですが、成功して本当にうれしい。
日比谷公会堂でおこなわれた党創立88周年記念講演会もよかった。開会冒頭、田村智子新参院議員の「国民の声を代弁してがんばる」の決意表明、小池あきら政策委員長の「一回り大きくなって国政に戻りたい」とのあいさつに、会場全体が長く続く拍手で激励してくれました。感激です。
志位和夫委員長が、「“探求の時代”――綱領を手に展望を語り、未来を語り合おう――参議院選挙のたたかいから深く学んで」と題して講演。まず、支持者・後援会員・党員のみなさんの大奮闘を議席と得票に結びつけることができなかったことをお詫びしたうえで、「政治論戦に弱点があった」「とくに消費税論戦に弱点が現われた」とズバッと言い切ったところに“気持ちよさ”を感じました。
圧巻は結びのくだり。志位委員長は、「日本共産党の88年の歴史には、坦々と成長したという時期はひとつもない」と不屈の歴史をふりかえり、「いま日本は、歴史の大局から見れば、新しい政治を生み出す『前夜』ともいうべき時期にさしかかっている」と喝破しました。
そうです。新しい政治への国民の探求は、必ず、自民党政治の古い枠組みを大もとから転換する方向へと進まざるを得ない――そのことへの大局的展望、綱領的確信こそ日本共産党の元気の源です。「綱領を手に展望を語り、未来を語り合おう」。まさに後退から巻き返しの道を示すスローガンです。