2010年06月15日
参院本会議で菅首相の所信表明演説に対する各党代表質問。首相の過去の発言に対する「変節漢」ぶりにあきれてしまいました。
菅首相はかつて米海兵隊の「抑止力」を否定していました。
たとえば、「海兵隊は(日本を)守る部隊ではない。地球の裏側まで行って攻める部隊だ。沖縄に海兵隊がいるかいないかは、日本にとっての抑止力とはあまり関係がない」(2006年6月1日)との発言。
さらに、「海兵隊は即座に米国内に戻ってもらっていい。民主党が政権をとれば、しっかりと米国に提示することを約束する」(2001年7月21日)との発言などです。
これら過去の発言と、オバマ大統領との電話会談(6月6日)で「(辺野古に海兵隊新基地をつくる)日米合意を踏まえ、しっかり取り組んでいきたい」と発言したこととの関係を説明せよと、日本共産党の志位委員長、市田書記局長に問われた菅首相。
「東アジアの安全環境には、最近の朝鮮半島の情勢に見られるとおり、不安定性、不確実性が残っている」(6月14日)というだけでまともな説明はありませんでした。
参院本会議場で、私は思わず「変わったのは情勢ではなくてあなただ!」とヤジを飛ばしてしまいましたが、「イラ菅」は「変節菅」でもあったようです。
なお、社民党の福島党首も同様の質問をしましたが、菅首相に「自社さ政権をつくったとき、当時の村山首相も『日米安保を廃棄すべき』を撤回されたと記憶している」とピシャリとやられてしまいました。
「変節菅」を正面からただせるのは日本共産党しかありません。
自民党の林議員から「具体的に消費税は何%必要なのか?」と問われ、菅首相が「自民党が(消費税増税を明記した)財政健全化法案を示してくれたことにお礼を申し述べる。問題意識は共有している」と答弁したこともご報告しておきます。