「抑止力」の虚構を打ち破るために奮闘する 川西市演説会 保険でよい歯科医療を大阪連絡会
2010年05月29日
言葉で表すことができないほどの憤りを覚えます。28日、日米両政府は、普天間基地の移設先を沖縄県の名護市辺野古にすることを明記した共同発表を行い、鳩山政権もその内容での対処方針を閣議決定しました。「県外、国外」という自らの公約を裏切り、「県内移設絶対反対」という沖縄県民の総意を踏みつけにするものです。
沖縄県の仲井真知事は、「このような合意は県民の大きな失望と怒りを招く。受け入れは極めて難しい」と批判。名護市の稲嶺市長は、「辺野古の海にも陸にも(新基地は)だめだと言ってきた。到底受け入れられない」と述べました。日米両政府がいかなるペーパーを発表しようと、沖縄県民の怒りの炎と団結の前に、この方針は必ず破たんするでしょう。
沖縄県内はもとより、日本国内どこにも、海兵隊基地を受け入れる「地元合意」が得られる場所はありません。この現実、事実を直視するなら、普天間問題解決の唯一の道は、移設条件なしの無条件撤去しかないことは明らかです。
沖縄県民のたたかい、徳之島はじめ全国各地の「移設先」候補地のたたかいと連帯し、鳩山政権の転落、裏切りの根本にある「海兵隊は抑止力」という虚構を、国民的規模で打ち破るために奮闘することを誓います。
★兵庫県川西市で演説会。堀内照文参院兵庫選挙区候補、住田由之、黒田みち、北野のり子、森本たけしの各川西市議候補(10月17日投票)と。普天間問題、暮らしと経済の問題を中心に40分の演説。
★「保険でよい歯科医療を大阪連絡会」結成総会に出席しあいさつ。事前に、「歯科酷書」(09年11月、全国民医連歯科部)を読みました。30代、40代、50代なかで、歯がボロボロでかみ合わせも崩壊状態にある人が増えていることが、30数例の写真とともに紹介されていました。その理由は、@長時間労働で歯科受診がままならない、A派遣切りにあうなど経済的困窮のために受診できない、の2つだといいます。
胸が痛んだのは、「口腔崩壊が世代間継承ともいえるような状態」が見られるとの指摘です。家庭の経済的困窮で、治療が受けられず小学生で歯がボロボロになる子どもたちがいます。「口腔から社会が見える」とはこのことかと実感しました。
政治の役割は大きい。▼経済的理由で歯医者に行かない人が23%を占めている、▼低い診療報酬で「ワーキングプア歯科医」、ダブルワークする歯科技工士、歯科衛生士もいます。保険適用の拡大、患者窓口負担の引き下げ、診療報酬の10%引き上げがどうしても必要です。
岩倉政城先生(尚絅学院大学総合人間科学部教授、新日本医師協会会長)の講演は非常に面白かった。口腔の健康は全身の健康に決定的な役割を持つことがよくわかりました。