2010年04月25日
ちょうど10年ぶりの佐賀での演説会でした。大阪伊丹空港から佐賀空港へ。目の前に広がっているのは「宝の海」有明海でした。諫早湾干拓で閉め切られた湾を開門するたたかいはちょうど山場を迎えています。
空港から佐賀市内へ。途中、佐賀平野の広々とした農地には麦が青々と繁っていました。大手ビールメーカーとの契約栽培だそうで、麦を収穫した後、田植えが行われるとのことでした。
演説会は武藤明美県議の司会ですすめられました。10年前と変わらぬ明るい声が素敵です。仁比そうへい参院議員・比例候補の6年間の奮闘ぶりを描いたDVD上映などのあと、地方議員5期の経験を持つ山口勝弘・参院佐賀選挙区候補が15分の演説。佐賀の様々なたたかいの中から生まれた政治家ならではの土着の迫力がありました。
私からは50分余り演説。▼日本共産党が前進することが日本の政治に大事な意味をもつ情勢、▼学生からの「共産党はどんな社会をめざすんですか」「山下さん、何で共産党なんですか」にこたえる、の柱で。
きょうは、米軍普天間基地県内移設反対の沖縄県民大会が大きく成功しましたが、じつは佐賀空港も一時、移設先候補地として米側や与党内で名前が挙がりました。しかし、3月15日、佐賀県議会は全会一致で反対決議を採択します。
「県民が平和に暮らし、秋にはバルーンが舞う風光明媚な佐賀平野や、豊かな恵みに育まれた有明海の上空を米軍機が飛び交う姿など、想像することもできず、佐賀県民として到底受け入れられるものではない」との決議文を読み上げると、会場には大きな拍手が起こりました。
「普天間の苦しみはどこに移しても同じ苦しみです。『移設先探し』では出口はありません。日本政府は米政府に即時、無条件撤去を求めるべきではないでしょうか」と問いかけると「そうだ」の力強い声が返ってきました。
笑いあり、拍手あり、掛け声ありで熱気ある演説会になったと思います。「はじめて共産党の演説を聴きましたがよくわかりました」「すっきりしました」「涙が出ました」「がんばりましょうね」など、みなさん元気になってくれたようでよかった。
★演説会終了後、建交労さがのみなさんと懇談。公共サービスを担う労働者の賃金の底上げや、生活密着型公共事業を増やすことの重要性をリアルに知ることができました。参院選挙政策など国政に生かしたいと思います。
そして佐賀の地で、女性や若者が不当な攻撃に反撃してたたかっている姿には大きな勇気をもらいました。たたかったこそ明日は拓ける。がんばりましょう!(写真は、県庁などがある城跡のお堀。新緑が美しかった)