2010年04月17日
「それは国会議員なら一度見とかなあかんわ」。昨日、帝京大学教職大学院の村山教授から聞いた保育所の「耐火基準」のことを妻に話すと、保育士でもある彼女は即座にそう言いました。
ならばと、わが家の3人の息子たちを預けた近くの保育所を妻とともに訪問。避難用屋外傾斜路(すべり台)を見せていただきました。子どもたちを送り迎えしていたとき、すべり台があることには気づいていましたが、それがどういう意味を持つものなのかは、あまり深く考えたことがありませんでした。
主任保育士の先生は、L字型の保育所建物の真ん中に火を使う調理室があること、そこから最も遠い両端の2カ所に避難用すべり台があることを説明してくれました。これを使って、毎月1回避難訓練を行ない、年1回は消防署員にも訓練の様子を見もらいアドバイスを受けているとのことでした。
保育士はひざの上に乳児を2人抱っこし、背中に1人オンブしてすべり台をすべり降りるそうです。小さい子どもを階段で避難させるより、ずいぶんと短い時間で済み、5分以内で子どもたちは全員園庭に出られるそうです。もし、保育所最低基準の規制が緩和され、避難用すべり台の設置の義務付けがなくなったら、すべり台のない保育所もつくられかねません。そうなれば、子どもたちを責任を持って預かることはできなくなるとのことでした。
「地域主権改革」の名のもとに、子どもたちの命を危険にさらすようなことは絶対に許せません。来週、長妻厚生労働大臣に直接ただしたいと思います。