2010年04月06日
午前、議員会館でシベリア抑留者補償法案についての打ち合わせ。午後、11日投票の京都府知事選挙の応援へ。急きょ決まった応援なので列車の中で関係資料と格闘しながら演説原稿を仕上げました。
最初の演説場所は福知山市役所前。夕方の早い時間にもかかわらず大勢の方が集まってくれました。「貧しいものの立場でがんばってきたええお医者さんらしいで」「こんな人が知事になったら、ちょっとは変わるやろ」など、「民主府政をつくる会」の門ゆうすけさんの人柄と公約が、京都府民の思い、願いと大きく響きあっていることを実感しました。
一方、現職の相手陣営はどうか。府民から「いまの府政で府民の暮らしはよくなったのか?」「せっかく自民・公明政権を倒したのに、京都で自民と民主が相乗りなんてとんでもない」という疑問と批判が突きつけられています。
資料を読んで驚きましたが、この10年間で、京都の小売店や事業所は5軒に1軒がなくなりました。不安定な非正規雇用の割合がどんどん増えて40%に達しました。どちらも全国47都道府県のうち京都がワースト2位です。”弱いものいじめ”の小泉「構造改革」と一緒になって、「強いものが勝つ。これで活力を上げていく」といっていた現職知事ですが、このやり方で全国でいちばん「活力」が下がったのが京都なのです。
最近の演説会で、現職知事自身が「自分でやってきて疑問だと思うのはおかしいかもしれないが」「みんなが幸せを実感できているのか」と語ったそうですが、8年もやってきていまごろ気づく人に、これ以上府政の舵取りを任せるわけにはいきません!と訴えると「そうだ」の声が上がりました。
そのうえ、国民の期待を次々裏切る「がっかり」民主と、反省もなく溶解状態の「コリゴリ」自民が、「官僚候補」を”相乗り”で担ぐのでは、京都の希望ある未来が開けるはずはありません(このくだりは京都在住の井上哲士議員の受け売りでしたがウケました)。
京都府民がこんな”相乗り”にお付き合いする必要はありません。門さんとともに京都の新たな門を開こうと、「福祉の建て直し」「経済の建て直し」について訴えました。
経済の建て直しでは、大企業応援から、雇用と中小企業、地場産業、伝統産業、そして農業を応援する府政に転換することが大事です。福知山は農業がさかんなところですが、このところ「このままでは農業を続けられない」と農家を悩ませているのが「鳥獣被害」です。福知山市だけでも年間2000頭ものシカを駆除しなければならないと聞いてびっくりしました。ところが、京都の被害額は近畿で最悪なのに、獣害対策予算は兵庫の6割弱、専門研究員は兵庫15人に対し京都はわずか1人です。門さんで安心して農業が続けられる京都に!と訴えました。
福知山の街頭演説会を終え、車で日本海に面した京丹後市網野町へ。会場の「アミティ丹後」は200人を超える人で満員。次々と椅子が追加されていました。ここでは、深刻な医師不足問題も追加してお話しました。
網野では、懐かしい友人と再会できたこともうれしい出来事でした。大阪かわち市民生協時代、同じ職場で働き、同じ寮に住んでいたI君がふるさとの網野町に帰っていると知ったのは、昨年の総選挙前の演説会でおじゃました時でした。そのときは電話で話すことしかできなかったのですが、きょう、演説会直前に電話すると、仕事を終えて会場に駆けつけてくれました。25年前と同じ純粋な目でいたI君に、網野の人々の暖かさを感じたのでした。
演説会終了後、地元の方の車で京都駅前のホテルまで運んでもらいました。2時間余りの車中、京都北部の過疎の村でも、昨年の総選挙を機に、人々の政治意識が急速に前向きに変化していることをリアルに教えていただき大変有意義でした。知事選勝利で、京都の新しい門とともに、日本の政治の新しい門を開く一歩を踏み出したいものです。