タイムリーな企画でした。神戸で開かれた「郵政問題シンポジウム」（主催：兵庫労連・郵産労）にパネリストとして参加。私からは、「郵政民営化抜本見直しの進むべき方向性と雇用問題」について、この間の日本共産党の国会論戦も紹介しながら３０分報告させていただきました。

　「郵便事業にとって信書を運ぶ人こそ宝」「日本郵政グループは日本最大の非正規労働者を抱え、ワーキングプアを生み出す企業になっている」「郵政で働く仲間のたたかいと国会論戦で局面が大きく転換しつつある」「郵政の非正規労働者１０万人の正社員化は、日本社会に大きな前向きの影響を与える」という流れで報告すると、随所で共感やどよめき、拍手が起こりました。

　資料配布した合計１９ページの国会会議録をたどりながら、私自身、この間の労働者のたたかいと国会論戦が切り拓いた到達点にあらためて確信をもつことができました。

　神戸女子大学・松崎喜良教授が「貧困問題」について、神戸あじさい法律事務所・増田正幸弁護士が「郵政再雇用裁判」について、年金者組合兵庫県本部・岡本毅一委員長が「年金問題」についてそれぞれ報告してくれました。

　また、全港湾阪神支部郵便関係分会の河野さんからは、郵政民営化に伴い事業閉鎖・全員解雇された大阪エアメール・近畿高速郵便輸送の裁判闘争の報告が、郵政非正規で働く女性労働者からは、高いスキルにもかかわらず低い賃金で生活できずダブルワークせざるを得ない実態と正社員化への期待が語られました。どちらもぐっと来るお話でした。

　最後に、郵便事業会社の高齢再雇用制度で不採用になった労働者（私も昨年国会でとりあげました。近畿は２割が不採用で高年齢者雇用安定法の趣旨に反しています）が地位確認などを求めて提訴した裁判を「支援する兵庫の会」の結成総会がおこなわれました。この裁判も社会的に大きな影響があります。団結してガンバロー！

　参院兵庫選挙区候補の堀内照文さんが連帯あいさつ、衆院選でがんばった味口としゆきさんも参加しました。