2010年02月25日
24日、NTTで働く通信産業労組のみなさんと国会で懇談。NTTは「50歳退職・賃下げ・子会社再雇用」のリストラ方針を02年以来続けています。
きょうは、その不当なやり方に応じずNTT東西会社に残ったために、「遠隔地配転」された労働者のみなさんが全国から集まってくれました。
「兵庫から福岡に配転され4年目。小学校の子どもはぜんそくで、89歳の母親も病弱で入退院を繰り返している。福岡での仕事はポスティングなどの営業で私でなくてもやれる」
「山口から兵庫へ配転された。妻が心の病になり毎朝夕電話で励ましている」
「大阪への単身赴任暦9年になる。自宅のある町内会の役は妻がやってくれているが、自分はご近所との交流する機会をとりあげられた」
「岐阜から大阪まで新幹線通勤している。6年間で1000万円の交通費を会社は負担している。それでやっている仕事はパソコンに1日向かう単純作業」
これはもう人権侵害です。昨年、大阪訴訟で最高裁が断罪したように、業務上の合理性のまったくないやり方です。目的はただひとつ、反逆者への見せしめです。
こうしたやり方を背景に、NTTは“賃下げか、遠隔地配転か”――選びようのない「選択」を50歳になったすべての労働者に迫り、ほとんどの労働者が「退職・賃下げ・再雇用」の道を選ぶことを余儀なくされているのです。
莫大な利益をあげ、内部留保と株主への配当を増やしているNTTのこのやり方は、労働者への攻撃であるとともに、日本経済を脆弱にするものでもあります。政府が株式の3分の1を持つ企業で、こんなやり方は許されません。
★同じく24日、国民生活・経済に関する調査会で参考人質疑。「幸福度と個人・社会」について、関西大学社会学部社会システムデザイン専攻教授・草郷孝好氏、東京大学社会科学研究所教授・玄田有史氏、横浜市立大学国際総合科学部教授・白石小百合氏から意見を聴取し質疑。
★25日、党神奈川県委員会を訪問し、小池潔県委員長はじめ職場対策委員会のみなさんと懇談。ざっくばらんで実りある懇談となりました。