「未来へのノーサイド〜東福岡高校ラグビー部谷崎重幸監督〜」観ました
2010年02月12日
ラグビーファンの知人から「気分転換に」と紹介してもらったテレビ番組、「未来へのノーサイド〜東福岡高校ラグビー部谷崎重幸監督〜」(2008年12月放送、RKB毎日放送製作)を観ました。さわやかな感動を覚えました。そして、教育とは何かを考えさせられました。
東福岡高校は、2008年1月、全国高校ラグビーで初の日本一に輝き、今年も優勝した強豪校。しかし、谷崎監督の指導方法は“熱血スパルタ指導”とは対極にあります。練習でも、試合でも、具体的なプレーの指示は出しません。選手の自主性を尊重し、選手だけでミーティングを行い、そして実行させます。そんな選手たちを、監督はニコニコ笑いながら傍らで眺めています。
「教えてしまうのは簡単なんよ。けど、教えたことしかできんようになる」との一言が印象的でした。
そんな谷崎監督も、かつては自らの経験を押し付けるスパルタ指導を行っていました。変わるきっかけは最愛の妻の38歳という早すぎる死。「妻は38年という短い人生を本当に楽しんだのだろうか?ラグビーに没頭する自分のせいで我慢したことがたくさんなかっただろうか?」
それから谷崎監督は3年間休職し、残された3人の子どもとニュージーランドに渡ります。そこで見たものは、心からラグビーを楽しむ人々の姿でした。
「命」と向き合い、選手たちに生きる力を身につけてもらうこと、子どもたちがラグビーを楽しめる環境をつくることをめざすようになった谷崎監督。
ラグビーのすばらしさ、教育のすばらしさとともに、私たちの活動にも参考となる様々なことを教えてくれました。