2010年01月18日
第174通常国会の召集日。朝刊各紙は、鳩山内閣の支持率が軒並み急降下したことを伝えました。「読売」支持45%(−11)、不支持42%(+8)、「朝日」支持42%(−6)、不支持41%(+7)など、支持と不支持がほぼ同水準となりました。
最大の理由は、小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる政治資金疑惑です。疑惑の核心は、土地購入資金の4億円の原資はなにか、公共事業を受注したゼネコンからのヤミ献金が原資の一部ではないかということ。小沢氏自身が説明する責任があるし、民主党としての自浄能力も問われています。
しかし、参議院本会議場でみた民主党議員にはまったく生気がありません。菅直人財務大臣の財政演説中も拍手はまばら。「小沢問題はどうした」の野次にも反論の声はありませんでした。
一方の自民党。この間離党した参院議員が4人もいます。離党組のベテラン議員が本会議場の座席を探してうろうろする姿や、エレベーターで同僚議員から「先生が党にそんなにご不満があったとは知りませんでした」といわればつが悪そうに笑う姿がみられました。
深刻な経済危機から国民生活をどう守るか、普天間基地の問題をどう解決するかなど、重要な課題が山積する通常国会の初日。先日の第25回党大会を力に、日本共産党らしい論戦をやろうと意気高くスタートを切った日本共産党と、「二大政党」の様子のあまりの違いが印象的でした。