和歌山・田辺市で真砂市長と懇談 有田川町議選決起集会
2010年01月06日
朝、大阪の自宅を出てJR特急列車で和歌山県田辺市へ。真砂(まなご)充敏市長と懇談しました。
田辺市は、2005年5月に、旧田辺市、龍神村、中辺路町、大塔村、本宮町が合併して現在の姿になりました。人口は8万2千人。山間部にある旧2町2村は過疎化がすすみ、それぞれ3千人ほどの住民が暮らしています。
真砂市長は、旧中辺路町の町議、町長を経て、合併後の田辺市長になったという珍しい経歴の方。過疎地の実情もよくご存知ですし、合併後1000平方キロにもなった広大な市域全体に行政サービスを提供するご苦労も経験されています。「いま地方にある問題は、すべて田辺市にあります」との言葉が印象的でした。
田辺市では、過疎地の住民に「合併でさびれるのでは」「住民サービスが低下するのでは」という不安があることを踏まえ、「職員による声かけ活動」「過疎集落ふれあい体験事業」などに取り組んできました。2009年度過疎地域自立活性化優良事例団体として「総務大臣賞」を受賞しています。
しかし、それでも過疎の進行はとまっていません。真砂市長は、「地方が元気になろうと思ったら農林水産業です。1次産業が元気になれば雇用も生まれ、Iターンも生まれる」
といいます。
まさしく真理だと思います。いま過疎地に住んでいるお年寄りに声をかけることはもちろん大事なことですが、それだけでは若者の定住にはつながりません。地域のなかに雇用の場をつくることがどうしても必要です。かつてこの地域では林業が盛んだったといいます。それが、外材輸入によって木材価格が低落し、林業では食べていけなくなりました。
小手先の対策ではない、林業など第1次産業再生のための本腰入れた政策が急務となっていると強く感じました。それは過疎地域の再生にとどまらない、環境や国土の保全、食料・エネルギーの供給という全国民的な意義を持つ課題だと思います。
3月末で期限切れになる過疎法の延長・充実についてのご要望、地方分権・地域主権に対するご意見も聞かせていただき、とても響きあった1時間でした。ありがとうございました。懇談には、吉田まさや参院和歌山選挙区候補、川崎五一田辺市議が同席してくれました。
その後、大塔行政局(旧役場)、龍神行政局(同)を訪ね、「声かけ活動」の効能や林業活性化の努力(バイオマス発電)について聞かせていただきました。
川崎市議の運転で車で移動しましたが、完全な山間地を長い距離走りながら、「どうしてここがひとつの市になったんだろう?」と、国による上からの合併押し付けの罪深さを実感したのでした。(右写真は、国道建設中断で使われないまま放置される谷あいの橋梁)
★夜は、有田川町で後援会決起集会。1月26日告示、31日投票で町議選がたたかわれます。国政の話とともに、@住民いじめの政治と対決し、くらしを守る、Aムダづかいをチェックし、くらしの財源をつくる、➂積極的提案で町政を動かす、という3つの役割を果たしてきた堀江まち子、ますたに憲両町議の勝利を!と30分あまりお話。
勇退される尾上武男町議、松坂ひでき和歌山県議もあいさつされました。
終了後、ラリーチャンピオンでもある松坂県議に関空まで送ってもらい、最終の便で羽田へ。宿舎着は0時前でした。