2009年09月24日
鳩山首相の外交デビューが世界から注目されています。22日、ニューヨークの国連本部で開催された気候変動首脳会議では、日本が温室効果ガス排出量を2020年までに1990年比で25%削減すると表明しました。麻生前首相が6月に表明した90年比8%削減から3倍の引き上げです。鳩山首相の演説に会場から何度も大きな拍手が起こる様子がTVでも伝わってきました。
国連のパン・ギムン事務総長は「政治的に勇気ある、決定的にタイムリーな誓約だ」とたたえ、「日本政府による野心的な目標は先進国の間の力学を変えると思う」と発言。フランスのサルコジ大統領も演説で「非常に力強い誓約をした日本の新政権の指導制を称賛したい」と評価。デンマークのラスムセン首相も「大変勇気付けられた」と語りました。
日本の首相の国連演説がこれほど高い評価を受けたことはなかったのではないでしょうか。国民の力で生まれた新政権が、「新しい日本」をアピールしているのは大変うれしいことです。
「25%削減」は国際公約となりました。実際にこれを実行するためには、国内での抵抗勢力とのたたかいが不可欠となります。すでに財界は「国民負担が重くなる」などいろいろな理屈を並べています。こうした言い分の誤りを徹底的に明らかにするとともに、ヨーロッパで効果を上げている「産業界との公的協定」の必要性を道理をもって説くなど、この分野で現実政治を前に動かすための「建設的野党」としての役割は大きい。
毎日の新聞から目が話せない、わくわくするような政治の変化のなかで、私も「事に通じる努力で、より進んだ視点をもって」(16日、日本共産党国会議員団総会での志位委員長のあいさつ)国会論戦に臨めるようがんばりたいと思います。