日程を変更して、台風9号災害で死者12名、行方不明者14名（11日19時現在）の人的被害、床上浸水257、床下浸水215の住家被害の出た兵庫県佐用町に現地調査に入りました。

　久崎（くざき）地域では、作用川が決壊し、200世帯のうち大半が床上浸水。決壊箇所近くでは、6年前に建てたばかりの新しい家の基礎部分の地盤が流され、全壊状態になっていた。

　「外を見回り中ドーンという音がして決壊した。電柱の4メートルの高さまで登って流されずにすんだ」と家の持ち主。

　「堤防決壊は手抜き工事が影響したのではないか」と指摘する住民も少なくなかった。

　久崎地域の田んぼの多くが土砂に埋まった。

　姫新線はあちこちで線路が冠水、基礎流出し運転見合わせに。

　作用川のすぐそばにある町役場は1階部分が150センチの高さまで浸水。ＰＣや書類もダメになった。

　商店街も泥の海。

　各商店の前にはゴミの山が。

　水道の復旧は17日以降になるとのこと。地下水をくみ上げている家では、近所の住民に自由に使ってもらっていた。水がないと泥の片付けができない。

　大量の瓦礫、ゴミ、汚泥の搬出が急がれる。作用町にある車両だけでは無理と思われる。広域の応援体制が必要だ。

　庵ざこ典章町長をお見舞い。

　以上、被災地を歩いてみて、国の支援が必要と思われる点は以下のとおり。

・ 被災者生活再建支援法の弾力的適用
・ 水没車に対する支援の検討
・ 瓦礫除去の公費負担
・ 堤防の復旧は強固に
・ 自衛隊は瓦礫、汚泥処理にも活用を

　調査には、瀬戸恵子衆院比例候補、堀内照文参院兵庫選挙区候補、ねりき恵子、杉本ちさと、星原さちよの各兵庫県議、自宅が被害にあっているにもかかわらず救援活動の先頭に立つ鍋島、吉井、平岡各町議はじめ党作用町議団、山田兼三前南光町長が案内・同行してくれました。