2009年08月08日
きょうの兵庫県但馬地方はほんとうに暑かった。けど、山々の深い緑と色づき始めた稲の明るい緑が遠くまで広がる風景のなかを宣伝カーで走っていると、心がうきうきしてきます。田畑で作業中の人も、ほとんどが腰を伸ばして手を振ってくれます。やっぱり田舎はいい。
演説では農業問題にも触れました。いまいちばんの話題はアメリカとのFTA(自由貿易協定)を「締結」すると、民主党がマニフェストに明記したこと。これでは日本農業は壊滅です。「安全で安定的な食料は日本の大地から」「農業をやりたい人続けたい人は、大規模も、家族経営も、みんな大事な担い手」との日本共産党の立場を訴えました。
心配なのは、梅雨明けが遅れたことで日照不足がコメの作況にも影響しはじめていることです。旧山東町の田んぼで農家の方から説明を受けました。頭を垂れかけた稲穂を手のひらに乗せ、「不稔(ふねん)が多い。黒い色のもみは実が入ってない」といいます。う〜む、今後の好天を祈るしかないのか…
お天気を変えることはできませんが、農家が安心して農業を続けられるよう、せめて政治だけでも転換したいものです。
あまりに暑いので途中神社に立ち寄って休憩。その名も當勝(まさかつ)神社と縁起がいい。豊作とともにちゃっかり総選挙の必勝も祈願しておきました。但馬路には、藤原敏信、鈴木逸郎、岡田和之の各朝来市議(10月には市議選)が同行してくれました。
夜は、丹波市で演説会。演説会の前に地元の人のおすすめで、丹波市立ゆり山スカイパーク・葉山「もみじの里 青垣」で夕食。「鹿幕の内」(1050円)は、鹿肉のスペアリブ、カツ、佃煮、炊き込みご飯など、研究を重ねた鹿肉料理がふんだんに盛りこまれていて見た目もお味も大満足。こういう食事ができるとあとの演説も変わってきます。
演説会では、志位委員長を迎えての神戸三宮での街頭演説会から駆けつけた瀬戸恵子比例候補といっしょにお話。日本共産党のめざす新しい日本の中身を詳しく紹介。皆さんとてもよく聴いてくださいました。「とてもわかりやすいお話でした」「なに食うとん?元気やな」などの感想をいただきました。
「ええはなし聞いただけではいかん。あしたからみんな票を読まないかん」と最後に参加者から特別発言もあり、大変気合の入った演説会となったのでした。
ところで、大阪→京都→但馬→丹波→大阪と1泊2日で車での移動はおよそ7時間。長旅の車中では同行してくれた地元秘書N氏の趣味でもある落語のCDを聴きまくりました。米朝、枝雀、志ん生、志ん朝、小三治、文楽と、さながら東西名人会。それぞれに個性があって味わい深い。私は米朝と志ん朝がお気に入りです。