2009年06月29日
ふーっ。午後、決算委員会でTV入りの質問。麻生首相、舛添厚労相に住友電装の「派遣切り」についてただしました。先日、愛知で直接きいた2人の労働者の思い、すべての派遣労働者の悔しさを胸に、参院第一委員会室の質問者席に立ちました。
住友電装は、@部署の名前だけ変える“偽装”の「業務変更」で、3年を超えて派遣労働者を働かせ続けたあげく、Aそれがバレて、愛知労働局から「派遣法違反」「直接雇用の推奨」を言われたら、あっさりクビを切りました。
こんなことを許していいのか!怒りを込めて質問しましたが、舛添厚労相は、「個別企業についてお答えできない」の一点張り。そんなことだから、大企業の違法な「派遣切り」が「やり得」になるのです。
政府は、派遣元(都築工業)から住友電装に、「抵触日の通知」がなかったから、住友電装に「直接雇用の申し込み義務」は発生しない、との立場ですが、今回のケースで「通知」がされるはずはありません。
なぜなら、派遣先と派遣元が結託して、“偽装”の「業務変更」を行ったからです。それは何のためか。実際は3年超えているのに、「抵触日」を先延ばしにして、まだ3年経っていないと見せかけるためです。それによって「直接雇用の申し込み義務」を逃れるためです。そんな工作をしている派遣先と派遣元が、本当の「抵触日」の前に「通知」をするはずがありません。
本来なら、労働者から申告を受けた時点(まだ住友電装で、派遣で働いていた!)で、派遣元・都築工業には「これはダメですよ。抵触日が来ていますよ。すぐに通知を出しなさい」と、派遣先・住友電装には「抵触日以降も実際に働かせてきたのだから、直接雇用を申し込みなさい」と指導するべきでした。
そうすれば、こんな不当な「派遣切り」をやめさせることはできたはずです。舛添厚労相は、「法改正が必要」といいますが、現行法でもちゃんと指導したら、労働者を救うことはできるのです!
派遣労働者がどんな気持ちで働いているか。私は、「『住友の売り上げを足下で支えている』という自分勝手ではありますが自負は持っていました。そういう現場だったので正社員として働きたいと思っていました」という労働者の声を紹介。
麻生首相は、「個別企業について答えることはできない」としつつも、「住友電装は明らかに期間制限違反」と答えました。労働者の思いが少しは伝わったようです。ならば、いまからでも、住友電装に直接雇用させるよう強く指導すべきです。
★夜、日本テレビ「太田光の私が総理大臣になったら…秘書田中」の収録。今回の太田総理のマニフェストは、「総選挙のついでに総理大臣も国民が選びます」というもの。
与野党入り混じっての大激論となりました。放送は7月3日。お楽しみに。
★きょうの質問で、5回連続質問の4回までが終わりました。あすの総務委員会での質問もがんばりたいと思います。