就活、学費、奨学金、そして政治参加 学生との懇談続く
2009年06月14日
遅ればせながら週末の報告です。(金)(土)と、学生のみなさんとの懇談が重なりました。
★12日(金)、「全学連」のみなさんが「内定取り消し」「就活負担」「高学費」で集会。全国から大勢の学生が集まりました。話を聞いて、いまの学生の就職活動は「学業との両立」の限度を超えていると感じました。
かつては「学生の面接は4年生の7月以降から」などの協定が企業間で結ばれ、学生が落ち着いて学問研究に打ち込める環境がありました。しかし、就職協定はいつの間にか消えてなくなり、いまや3年生、2年生の段階から「就活」に多くの時間と費用をさかなければならなくなっています。学生にとっても、企業にとっても、社会にとっても大きな損失です。企業の新卒採用のあり方について、あらためて検証と改善が必要です。
石井いく子衆院議員、井上哲士参院議員と。
★12日(金)夕刻、「奨学金の会」のみなさんの集会に参加。「高学費」と「奨学金の変質」を取り上げた先日の決算委員会での私の質問が、ニュースで大きく紹介されていました。
とくに、奨学金返済の滞った人を金融機関の個人信用情報機関に通報する「ブラックリスト化」を正面から批判したことが注目されています。きょうはこの問題で、「奨学金の会」として文部科学省、日本学生支援機構と交渉されたそうです。
報告では、すでに奨学金を貸与されている在学生については、個人信用情報機関への通報に関する「同意書」を提出しなくても、奨学金の貸与が打ち切られることは「ございません」と、塩谷文科相が私に答弁したにもかかわらず、文科省から支援機構にいまだに何の連絡もないとのことでした。
けしからんことです。国会における大臣の答弁をなんと心得るのか!週明けすぐ、文科省に大臣答弁にもとづく対応を求めたいと思います。
★13日(土)午前、関西で学生の投票率アップにとりくむ「星燎会」の代表と、近畿ブロック事務所で懇談。東京の「居酒屋ivote」で知り合ったみなさんです。「ぜひ大阪でも学生と政治家の親身な交流を」と固い約束(?)を交わしてきたのですが、さっそく具体化してくれました。
「タコヤキを焼きながら政治家と懇談する」というなんとも大阪らしいわかりやすい企画。すでにお店も予約したとのことで意気込みが伝わってきました。
21世紀の日本の進路はどうあるべきか――拡がる貧困と格差、激動する世界政治のなかで、多くの学生が模索していると思います。そんななか、「居酒屋ivote」といい、「たこパ」といい、学生が自ら政治について考えようという取り組みはこれからもどんどん拡がっていくでしょう。
党派を超えて全力でサポートしたい。こういうとりくみこそ、21世紀の日本の進路を、若者自身で切り拓いていく萌芽だと感じていますので。