人間ドック 大阪の高校生らが新型インフルエンザに感染
2009年05月09日
きょうの東京は昨日までとうって変わっていいお天気。皇居の周りをランニングする人の姿が目立ちました。
代々木病院で人間ドック。これまで平日に2回ほど予約していたのですが、いずれも国会日程が入り直前のキャンセルとなってしまいました。ならば、ということで国会日程が入る心配のない土曜日に受けることに。
苦手の胃カメラもスーッと飲むことができました。コツは体の緊張を解いてリラックスすること。昨年までは気持ちを落ち着かせるために目を閉じていたのですが、今回、担当医から「目を開けていろんなものを見ていたほうが、意識が胃カメラに集中しなくていいですよ」とのアドバイスをいただき、やってみると本当に楽でした。
さて、本日早朝、大阪の府立高校生ら(生徒2名、教員1名)が新型インフルエンザに感染していることが明らかとなりました。
大阪府からの連絡によると、生徒たちは、「寝屋川市府立高等学校国際交流連絡協議会」主催の短期留学生訪問として、新型インフルエンザに関する報道がなされる以前の、4月24日から5月8日の15日間、カナダ・オンタリオ州オークビル市内の3つの高校で、授業や各種交流事業に参加しており、この間に感染したものと思われます。
感染が確認された3名は、検疫法にもとづき、感染症指定医療機関(赤十字成田病院)の感染症病床に隔離されました。同行した他の生徒28名と教員5名、感染が確認された3人(正確には2人。1人は機外で症状が現れた)に近い座席だった人、合わせて49名は、検疫法にもとづき、別の宿泊施設に移り、感染していないか確認するため、一定期間(到着時から10日間)停留されます。
隔離、停留されている方々の一日も早い健康回復と入国、帰阪・帰宅を願っています。
今後、空港や港での「水際対策」と入国者の「追跡調査」がますます重要です。現在、空港での検疫はメキシコ、アメリカ、カナダからの直行便が対象ですが、対象国が拡大した場合の検疫体制が心配です。先日の関空、神戸港の調査であきらかになったとおり検疫官の人数が圧倒的に足りません。
同時に、予想される「国内感染」の対策も急務です。各自が手洗い、うがい、マスクなどの予防策を実施するとともに、保険所の「発熱相談センター」の充実、医療機関の「発熱外来」の開設が必要です。とくに「発熱外来」は、医師・看護師の確保、場所の確保など、解決すべき課題が多い。関係者の協力を得ながら、迅速な対応が求められます。
幸い予想されたほど新型ウイルスの毒性は強くないようですが、今後、毒性が強くなる可能性もあり、冷静かつあなどらない態度が重要だと思われます。