2009年04月07日
委員会終了後、4、5人の記者に囲まれました。「かんぽ生命」の保険金未払い問題を質問したことでの取材です。
私の手元に届いた「かんぽ生命」の内部資料によると、郵政公社時代(03年度〜06年度)の簡易生命保険の支払い漏れは140万件にも上ります。私の指摘に、「かんぽ生命」社長はその数を認めました。初めてのことです。
簡保の支払い漏れとはどういうものか。たとえば、一人で複数の保険契約を結んでいる場合、死亡保険金は請求しても、入院や手術の保険金特約が未払いになることがあります。保険解約時に支払われる還付金の未請求もあります。
重大なのは、「かんぽ生命」がこうした支払い漏れがあることを公表しないままできたこと。内部資料の日付は「平成20年10月3日」。半年前にはすでに把握していたのです。しかも、そこには「アナウンス可能」との記述もありました。
これはひどい。契約者、受取人は若い人ばかりではありません。大量の支払い漏れがあることを、一刻も早く公表し、国民の協力を得て解決を図るのが当然ではありませんか。
契約者保護の立場から「かんぽ生命」の責任ある対応を強く求めたい。
きょうは午前中、「かんぽの宿」など郵政問題での参考人質疑。「民営化賛成」の立場の参考人からも、郵便や金融のユニバーサルサービスを維持するのは困難との見方が出されました。
郵政民営化は、いまからでも抜本的に見直すべきです。