2009年02月23日
第81回アカデミー賞で「おくりびと」が外国語映画賞、「つみきのいえ」が短編アニメーション賞を受賞したきょう、NHK・BSで放送された「怒りの葡萄」を観ました。
1940年のアメリカ映画。ジョン・スタインベック原作、ジョン・フォード監督。1930年代、凶作と機械化により、生まれ育った土地を追われた農民たちが、農場労働者となり、生きるためにたたかう姿を描いています。
ラスト近く。主人公のトム(ヘンリー・フォンダ)が母親と別れるときにいいます。「金持ちの地主と、10万の飢えた農民。世の中のまちがいを見つけて、それを正したいんだ」。
直後のラストシーン。綿摘みの仕事に向かう母(ジェーン・ダーウェル)が夫につぶやきます。「たくましく生き続ける。それが民衆なんだよ」。
どちらも、生きるためのたたかいのなかで発せられた言葉として、胸に迫ってきました。時代を超えて(とくにいま)、人々の心を揺さぶる、まさに名作です。
イヤ〜、映画って本当にいいもんですね〜。「おくりびと」も観なければ…
きょうは、午前、山下室の予算論戦会議。午後、参院本会議と党参院議員団の論戦会議。自民党内の「麻生降ろし」に期待して予算案の週内通過を容認するという民主党の「あなた任せ」な対応により、3月はじめから参院での予算審議が始まる見込みです。国会論戦の中身で解散・総選挙に追い込むためにがんばりたい。

「おくりびと」、「つみきのいえ」そして「怒りの葡萄」は、明らかに新自由主義とは、対極にある価値観だと思いました。
今その新自由主義とは対極にある価値観が、世界的にも共感が得られていると言う事でしょうか。
村上春樹のエルサレム授賞式での、「圧倒的に強い壁にぶつかっていく卵があれば、仮に間違っていても卵の側につく(少し遠慮した表現か?)」と言う言葉も共通しているように思いました。
予算通過後の解散総選挙は、ほぼ確定ですね。新自由主義に対抗するうねりがおきつつあるように思います。
投稿者:だらずのワンダラー