★ 兵庫・但馬地域2日目。2004年の台風23号によって氾濫した円山川の治水対策の現場を、日本海に注ぐ下流から上流へと遡って調査。無堤地区に堤防がつくられ、水門に排水ポンプが設置されるなど、地域住民と行政の協力で対策が着実にすすんでいました。
★ 兵庫県中部から北部を流れ、多くの川が合流する一級河川の円山川。下流域と周辺水田が国際的に重要な湿地を保全するラムサール条約に登録され、豊かな動植物をはぐくむ川です。
04年のときは、堤防が決壊し、豊岡市だけで約8200棟が浸水被害を受けました。それまでも台風や大雨でたびたび洪水被害をもたらしていました。住民らの要求と党議員団の提案で、水系の整備計画が進められています。
護岸の浸食が起きている箇所や、堤防のない無堤防地区へ建設された特殊堤(パラペット堤防)や、支流への逆流を防ぐためもうけられた水門を閉めると、支流側の水があふれる対策として、水門に直接取り付けられた排水ポンプなどを視察しました。
3・1メートルまで水がつかったことを示す標識がありました。こんなところまで水が来たのかと驚きました。
★ 調査後、国府地区で「円山川治水の住民懇談会」。地元区長さんや住民の皆さんからの要望もきかせていただき、円山川の治水対策について意見交換をしました。
「20年かけて実施する『河川整備計画』で、毎年の予算がつくのか」「排水ポンプがどれほどの効果をもたらすのか」「山や田畑の保水力を高めて水があふれないようにすべきだ」など、意見が次々出されました。
住民のみなさんと行政、私たち共産党も一緒に一つひとつ提案してきたことが行政を動かしています。5年前の国土交通省の答えは難しい≠セったものを着実に前進させています。
今回の調査で住民のみなさんが治水に関わることが大事だと学びました。川の事を一番よく知っているのは地域のみなさんです。 住民、専門家、行政が議論しながら治水対策を進めていくことが本当に大事だと思います。