あったか連帯ウェブ 日本共産党参議院議員山下よしき
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近鉄大和西大寺駅前合同街頭演説での訴え《大要》

2009年07月16日

 7月5日、奈良市長選挙・市会議員選挙の告示日に、近鉄大和西大寺駅前で、山下よしき参院議員がおこなった街頭演説は以下のとおりです。


 西大寺駅前お集まりのみなさん、こんにちは。参議院議員の山下よしきです。

 いよいよ今日から始まった奈良市長選挙・市会議員選挙。市民の暮らしのかかった選挙です。そして、国政の流れにも影響を与える選挙です。市長には、「福祉の心」で市政を変える「明るい会」の小林てるよさんを、そして市議には日本共産党7人の候補を全員揃って激戦を勝たせていただきたいと国会からお願いに上がりました。よろしくお願いいたします。(拍手)

 みなさん。奈良市政での政党の対決構図は、どうなっているでしょうか。

 奈良では、自民・公明だけではなくて、民主・社民もこれまでの市長の与党です。民主党は、市長の提案する予算や条例案にこれまで100%賛成をしております。立派な市議会与党です。ですから奈良では、「自民か民主か」ではありません。自民・公明・民主などの「『オール与党』か日本共産党か」、これが奈良における本当の対決の軸ではないでしょうか。(拍手)

 市長選挙の構図も同じです。自民党の推す前の市長さんは、いまなお税金未納問題で、自分は悪くないと無反省です。もうひとりの市長候補の方は、民主党の推薦をうけておられます。「オール与党」の一員の推薦をうけたのでは、市政の流れを変えることはできません。明るい会の小林てるよさん。共産党が推す小林さんが市長になってこそ、市民と一緒に市政の流れを変えることができます。(拍手)

 つい先ほどこの場所で、民主党の衆議院議員の方が演説に立ち、「奈良から政権交代」と演説されました。しかし、みなさん、奈良の市政で本当に政権交代をしようと思ったら、流れを変えようと思ったら、小林さんが市長になるしかないじゃありませんか。(拍手)

 わたくしは、政治を変えたいという皆さんの三つの願いを日本共産党と小林てるよさんに託していただきたいということを訴えたいと思います。

 まず第一は、市民の命と暮らしを守るあったかい市政に変えたいという願いのこもったご一票は、こぞって日本共産党と小林てるよさんに託してください。(拍手)

 みなさん。自民党公明党政権のもとで、お暮らしはいかがでしょうか。若者は、どんどん仕事がなくなりました。仕事が見つかっても、派遣労働や期間社員など安上がりで使い捨てにされる非正規雇用が半分以上です。お年寄りも、医療・年金・介護、毎年まいとし、負担が重くなるばかりですね。国の政治がこんなに冷たい時だからこそ身近な奈良市政があったかいぬくもりのある政治をして欲しい。これがみなさんの願いではないでしょうか。ところがいまの奈良市政は、国に輪をかけて冷たい市政になっております。

 その一番の典型が、シルバーパスの大改悪ではないでしょうか。これまで、年間2000円払えば、お年寄りは、バスに乗るのも、銭湯に入るのも、自由に無料で利用できました。大変喜ばれておりました。ところが、去年の10月から、一回100円いただきますということになっちゃったんです。このお蔭で、バスの利用は一気に3分の1減りました。あるお年寄りは、病院まで通うのにバスを3路線乗り継いで通わなければならない。片道300円、帰りに300円、往復600円。医者代よりバス代がかかる。こう言っております。お年寄りがバスに乗れなくなっただけではありません。病院にも行けなくなった。ひどいじゃありませんか。銭湯も、お年寄りが楽しみにしていたのに、もうパスがなくなったからお客さんがガタッと減って、奈良で潰れた銭湯も出ていると聞きました。こんなひどいこと一体誰がやったのか。言いだしっぺは、公明党です。8年前の市議会で、「いつまで無料をやるのか」とシルバーパスの大改悪に道をつけたのが公明党。そしてそれを受けて自民党と民主党が、シルバーパス改悪に議会で賛成をしたんです。みなさん、本当にひどい。しかし、この選挙がありますから、この選挙で自民・公明・民主=シルバーパス改悪トリオに厳しい審判を下そうではありませんか。(拍手)

 そして、この改悪もとに戻しましょう。シルバーパスをもとに戻しますと、はっきり公約している市長候補は、小林てるよさんしかいません。しかし、「元に戻せ」の市民の声が大きく広がる中、前市長の候補も「見直し」を言い出すまでになりました。あと一歩です。小林さんを市長におしあげて、日本共産党7人全員揃っておしあげていただいて、シルバーパスをもとに戻す。みんなの力で実現する選挙にしようではありませんか。よろしくお願いいたします。(拍手)

 共産党が伸びれば、市民の願いが実現します。それは、シルバーパスの問題だけではありません。例えば、国民健康保険料の問題はどうでしょう。月7万円の年金で、2万円の国保料は、とても払えません。共産党の事務所に市民の方から、こんな悲鳴が寄せられております。日本共産党は市議会で、高すぎる国民健康保険料の引き下げを求める論戦を一貫してやってまいりました。そして、市民のみなさんも国保料値下げの1万人を超える署名運動を展開されました。これが大きな力となりまして、今度初めて奈良市で、一般会計から2億円の繰り入れを国保会計にすることが実現いたしました。値上げにストップをかけることができました。やればできる。ですから、みなさん。さらに運動を強めて、共産党の力を伸ばしていただいて、この繰り入れをもっと増やせば、1世帯当たり1万円の国民健康保険料を下げることは可能です。共産党を伸ばして、この仕事をやらせてください。よろしくおねがいいたします。(拍手)
 
 さらに、みなさん。子どもの医療費の問題はどうでしょう。小学校入学前まで子どもの医療費を無料にと市民の運動が実って、これが実現しました。引き続き、中学校卒業まで、お金の心配なしに子どもが病院に行けるように無料制度を拡大したい。窓口の立替払いをなくしたい。私たちの提案です。これも市民の大きな世論と運動の高まりの中で、政治が動きはじめました。この市長選挙の論戦の中で、前の市長さんも小学校卒業までは、医療費を無料にしたいと言い出しました。もう一人の市長候補の方も、2年後までには中学校までの無料化を検討したいと言い始めました。もうすでに三人揃って、少なくとも小学校卒業までは医療費無料にしようと言うようになりました。市民の運動が、これも大きく「オール与党」の政治を変えつつあります。しかし、中途半端はいけませんね。小林てるよさんを市長に押し上げて、共産党7人揃ってとおしていただいて、中学校卒業まで医療費無料を実現しようではありませんか。よろしくお願いいたします。(拍手)

 大きな二つ目は、古都奈良の良さを壊す大型開発をはじめ、税金のムダづかいをしない市政に変えたい。そのみなさんの願いこもったご一票を日本共産党と小林てるよさんに託していただきたいんです。

 市民の暮らし・福祉の予算を削り市民の負担を増やす一方で、これまでの市長と「オール与党」が力を入れてきたのが、大型開発であります。JR奈良駅まわりの再開発にこれまで1000億円、市民の税金が注がれました。ほとんど借金です。この借金が、市民の負担に重くのしかかっております。にもかかわらず、さらにJR奈良駅から東に伸びる三条通りを拡幅する事業をこれからやるというんですね。わたし昨日、小林てるよさんと三条通り見てまいりました。石畳で大変雰囲気のある通りでした。外国人観光客もたくさん歩いておられました。充分道幅あります。なにも困っていない。なんでこれをわざわざ広げる必要があるのか。地権者の4割が反対、商店街もこれを広げたら風情がなくなる「街づくり」ではなくて、これは「街壊し」だと反対をされているのに、なんでこんな開発=ムダづかいに63億円もかける必要があるんでしょう。市民の税金をつかって、奈良の良さを壊すほどムダづかいはありませんね。「平城遷都1300年にかこつけて、こんなムダづかいはセントいて」(笑いと拍手)、これが市民の声ではないでしょうか。(拍手)この声を、小林てるよさんと共産党7人に託していただきたい。
大型開発のムダづかいにメスをいれれば、シルバーパスを元に戻し、国保料を引き下げ、子どもの医療費無料拡大の財源も生まれます。

 日本共産党は、ムダづかいをチェックする点でも、大きな実績があります。先ほど、西本市議団長から、共産党しか出来ないムダづかいチェック=同和行政のムダ、部落解放同盟の横暴、勇気を持って議会で追及し、一つひとつ、このムダをなくしてきたのは、日本共産党ですね。今度は、小林てるよさんを市長に押し上げ、共産党7人力をアップさせていただいて、市政全体のムダづかいを市民の目線でチェックする。税金は1円たりともムダにしない市政への切り替えをやらせてください。よろしくお願いいたします。(拍手)

 第三は、国の政治の流れも変えたい、その願いも日本共産党に託していただきたいんです。

 いまテレビや新聞は、「自民か民主か」と大キャンペーンをはっています。しかし、みなさん。どの政党が国民の暮らしを本気で守るのか、どの政党が政治に筋を通して頑張るの今日は私、政党を見る大事な三つのものさしをみなさんに訴えたいと思います。

 第一は、企業・団体献金に頼る政党か、企業献金にキッパリ断る政党か、というものさしです。

 いま、自民党と民主党の両方ともの幹部から金権疑惑が、次つぎ噴き出していますね。西松建設から10年間に3億円、民主党の小沢前代表がヤミ献金をもらっておりました。その後、自民党の二階さんという大臣も西松建設から800万円パーティー券を買ってもらっていました。でも、お二人とも国民にまともな説明をしていませんね。「一点のやましい事もない」と小沢さんは開き直ったままです。いいんでしょうか。さらに自民党の与謝野さんという大臣は、先物取引の会社から迂回献金・ヤミ献金をたくさんもらっていたということも発覚いたしました。そうすると今度は、民主党の鳩山代表が、とっくのむかしに亡くなってしまっている人から字の違う「故人献金」をたくさんもらっていたということが明らかになりました。4年間で2000万円。虚偽の記載があったんですね。そして、3億円も匿名の個人献金がたくさんあるという問題もまた新しく浮かび上がって来ました。どちらも全くまともな説明がありません。明日、ちょうどこの場所に鳩山由紀夫さん来られますから、「『故人献金』どうなったんですか?」奈良市民の率直な疑問を突きつけていただきたいと思います。(拍手)

 みなさん。自民党と民主党に共通しているのは、企業献金に対する態度です。自民党は、「企業献金は悪くない」と開き直っています。民主党は、「3年後に企業献金禁止します」といっています。悪いと思っているんだったら、3年間待つ必要ないです。今すぐ止めればいいのに。「3年間はお世話になります」と経団連にわざわざあいさつに行きました。

 みなさん。私は是非みなさんに考えていただきたいんです。ゼネコンから何百万円、何千万円、何億円もお金もらってやましい事はないと開き直る政治家や政党に、「月わずか数万円の年金でおかずのないご飯を食べています」こう言っているお年寄りの気持ちがわかるでしょうか。一生懸命働いても月手取り10万円そこそこ。いつクビ切られるかビクビクしながらも歯を食いしばって働いている派遣労働の若者たちの気持ちわかるでしょうか。私は絶対にわからないと思います。企業献金にどっぷり浸かったら、国民の方に顔を向ける事が出来なくなります。企業献金にどっぷり浸かったら、大企業の横暴を追及する足場を失うことになります。だから日本共産党は、どんな企業からも1円の献金も受け取らずに頑張っているんです。だから、日本共産党の志位和夫委員長は、若者を次つぎ派遣切りで使い捨てる日本経団連やトヨタ自動車に乗り込んで、「そんな横暴やめなさい」と堂々と直談判できるんです。こういう日本共産党の奈良市会議員団だからこそ、派遣切りで住まいも失って奈良公園でホームレスになっている方がたを次から次と助けることができるんです。どうかみなさん、こういう党が奈良にはあるということを是非みなさんのまわりの方に広げてください。よろしくお願いいたします。(拍手)

 二つ目のものさしは、消費税にたよる党か、たよらない党か、というものさしです。

 自民党と公明党は、3年後に消費税を値上げするとはっきり言っております。民主党は、政権についたら4年間は消費税は上げませんと言っております。「ちょっと違うかなぁ」と一瞬思うかもしれませんけれども、裏返せば4年経ったら上げますということなんです。しかし、消費税というのは、所得が低い人ほど負担が重くのしかかる究極の弱いものいじめの税金でしょう。日本共産党は、弱いものいじめの消費税を増税して弱い人を支える社会保障の財源にするほど本末転倒はないと大反対で頑張りたいと思います。

 社会保障を支える財源は、年間5兆円の軍事費のムダ、大型開発のムダをなくすとともに、バブル崩壊後大企業が払う法人税を40%から30%までまける、高額所得者の税金もまける、これを元に戻すだけで7兆円も国の税収は増える。こういうことで、社会保障の財源は充分出すことができるんです。弱いものいじめの消費税の増税はアカン!この声をどうか奈良の地から安心して日本共産党に託してください。よろしくお願いいたします。

 最後三つ目のものさしは、二大政党の間違った政治の競い合いにストップをかけることができるかどうかです。

 自民党と民主党の一体どこが違うのか。あんまり変わらんなぁ。多くの方が、お感じだと思います。しかし、違わない問題も大事ですが、自民党と民主党の共通する部分が、非常に危ないということを是非見抜いていただきたいんです。

 例えば民主党は、今度の総選挙の公約に衆議院の比例定数を80削減するということを謳っております。比例代表が、国民の民意を正確に鏡のように議席に反映する唯一の部分です。これをガバーッと削ったらどうなるか。この前の参議院選挙の各党の得票で試算いたしますと、80比例が削られたら、自民党と民主党だけで国民の得票率67%しかないのに、国会の衆議院の議席は95%占められることになります。「ひとりじめ」という言葉がありますけれど、「ふたりじめ」になるんですね。自民と民主だけの国会になる。そうしたらみなさん、もう二大政党による独裁政治です。消費税の増税も、国民が反対してもいけいけどんどん。憲法9条を投げ捨てて、若者を戦場に送り出すことも、自民と民主でいけいけどんどん。こんなことを許していいのか。日本共産党は、二大政党による暗黒政治を許さない防波堤として、みなさんと一緒に立ちはだかるために頑張りたいと思っております。(拍手)この仕事も共産党だけができること。やらせていただきたいと思います。

 みなさん、大事な選挙です。市民の暮らしにかかり、日本の国のあり方もかかってくる大事な選挙です。共産党の力が伸びれば、市政は大きく変わります。小林てるよさんが市長になれば、市政はがらりと変わります。古都奈良の政治の流れが変われば、国の政治の流れも大きく変える力となるでしょう。絶対に頑張って流れを変えようじゃありませんか。新人の吉川とも子さん、同じく新人の山本直子さん、3期目に挑戦する北村たくやさん、同じく井上まさひろさん、松岡かつひこさん、そして議員団幹事長の山口ひろしさん、そして議員団の要=団長の西本もりなおさん。市議会定数が大きく減らされる中、大変な激戦ですが、市民のかけがえのない命綱として共産党の7人全員揃って勝ち抜かせてください。よろしくお願いいたします。そして、その共産党議員団の大ベテラン=7期24年間困った人をほっとかないあったかいハートの政治家、小林てるよさんを市民の代表として市長に押し上げてください。心からお願いを申し上げまして、私、参議院議員山下よしきからのお訴えとさせていただきます。頑張りましょう!(大きな拍手)



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