「居酒屋ivote」ゲストアンケートへの回答(1月15日)
2009年01月22日
若者の投票率向上を目指す学生団体「ivote」
ゲストアンケート
議員名: 山下よしき
1.どのような目的があって、政治家になろうと思いましたか。
(回答)はじめから政治家(国会議員)になろうと思っていたのではない。
祖母の“人の役に立つ人間になれ”という教えを自分なりに模索するなかで侵略戦争に命がけで反対し、弱い立場の人々の味方である日本共産党に出会い、青年運動、平和運動にかかわるなかで政治家の道にたどりついた。
95年初当選時は阪神淡路大震災の被災者支援に、07年復帰時は若者の雇用問題に取り組みたいとの強い意志があった。
2.今の20代に対して、どのようなことを感じていますか。
(回答)時代の中で鍛えられ成長し時代を変えていく世代。
1999年の派遣の原則自由化、2004年の製造業へ派遣の解禁など、労働法制の規制緩和の中で、多くの若者が安上がりで使い捨てられるようになった。
当初、「自分の能力がないから」と自己責任論に縛られていた若者たちが、いま、「個人の問題でなく社会の問題」と考えて連帯し、労働組合を結成するなどたたかいに立ち上がりはじめた。未来を拓くマグマのうねりを感じる。
3.若者に向けて、どのような政策が必要と考えていますか。
(回答)ひとつは、経済的理由で学ぶことをあきらめる若者を一人もつくらない政策。年収400万円以下の世帯の学生の授業料を免除した東京大学のような制度をすべての大学、高校に広げる。給付制の奨学金制度をつくる。
もうひとつは、若者をモノのように使い捨てにすることを許さない政策。派遣労働は一時的・専門的業務に限定し、登録型派遣は原則禁止。違法行為があれば派遣先企業が正社員として雇用する義務を負うなど労働者派遣法の抜本改正。
4.経済危機である今の社会について、どのようにお考えですか。
(回答)世界同時不況といわれるが、ヨーロッパでは日本のような深刻な雇用問題は生まれていない。@非正規雇用が少なく均等待遇、A強力な解雇規制の法的枠組みがある、B雇用と社会保障のセーフティーネットが厚いなどによる。日本でも「ルールある経済社会」をつくる必要がある。同時に、金融の自由化によって生まれた巨大な投機マネーが暴走し、諸国民の暮らしを破壊している。どう制御するか、資本主義で果たして可能かが問われている。