9日、いじめ問題に取り組むNPO法人「ジェントルハートプロジェクト」の国会内集会に参加しました。
教育評論家の尾木直樹さんによる講演の後、いじめなどでわが子を亡くしたご家族たちが発言され「子どもを救えるいじめ対策のあり方」を考えました。自民、民主、公明、生活の国会議員、マスコミも多数でした。
いじめによる自死で娘さんを失った小森さんは、真相を明らかにしようとしない学校の対応で「わが子の苦しみの事実を知ることができなかった」と語り、「いじめの相談をされても、どう対応していいかわからない教員は動くことができない」、「教員どうしの連携も確立せず、子どもたちが死に追い込まれている」と指摘。学校中に教職員がいじめ対策で連携できる組織をつくることが必要だと訴えました。
息子さんが教師による「指導」によって追い詰められた自死した大貫さんは、同じような「指導死」といわれる事例が多数あるにもかかわらず「事実解明がされず、なくならない状況にある」と訴えました。
尾木直樹さんは、いじめは加害者の心の問題であり、心が豊かになるような学校にしなければ解決しない。「人権・愛・ロマン・市民教育」を土台に(1)受容と寛容の精神(2)体罰や尊厳を傷つけるペナルティーは厳禁(3)権利としての子どもの参画(4)市民教育としての法律の学習―を理念とする学校づくりを強調しました。国会議員に対してはいじめ防止の「よい法律をつくってほしい」との要望が出されました。
宮本岳志衆院議員、田村智子参院議員も発言し、私からは、日本共産党の提言「『いじめ』のない学校と社会を」を紹介。いじめ問題の解決にむけた対応策や、子どもたちに過度のストレスを与えている競争と管理の教育と社会を変える必要があると訴えました。