2010年09月17日
菅内閣の改造人事で、前鳥取県知事の片山善博氏が総務大臣に決まりました。総務委員会での論戦がとても楽しみです。
片山氏と初めて会ったのは10年以上前。当事、鳥取県知事だった片山氏は、鳥取県西部地震で壊れた個人住宅を再建するために、県独自で1世帯当り300万円を支給することに踏み切りました。地震発生から1週間後の決断です。
当事、政府は、“個人の財産に対する支援は憲法違反だ”という考え方に固執し、阪神・淡路大震災被災者の「住宅本体」に対する直接支援を拒み続けていましたから、まさに画期的な政策でした。超党派の国会議員の招きで議員会館に来てくれた片山氏はいいました。
“被災地に行くと、山間地の民家がたくさん壊れていた。住んでいるのはみんなお年寄りだ。住宅再建を支援しなければ、お年寄りたちは村から出て行くしかない。壊れた道路や橋をいくら直してみても、住民がいなくなったのではまったく意味がない。だから個人の住宅再建を支援するのは高い公共性がある。憲法違反なんかにはぜんぜん当たらない。政府と論戦しても絶対に負けない”。そんな論旨明快な話に感激したことをいまでもはっきり覚えています。
「住民こそ主人公」という地方自治の本旨、「住民福祉の増進」という地方自治体のいちばんの仕事を、知事として実践した経験を持つ片山氏。総務大臣としてどのような手腕を発揮するか、まずは注目したいと思います。そして、前向きの論戦ができることを期待したいと思います。
★15日午前、党本部で党建設委員会、午後、国会で総務部会。16日、司法修習生給費制存続パレード、JMIU・派遣法抜本改正請願デモなど。17日、党本部で2中総準備の会議。