2010年08月27日
26日、東京から大阪へ向かう新幹線のなかで、小沢一郎氏が民主党代表選挙に出馬を表明したとのニュースを聞きました。う〜ん、どうなんかなあ…。国民にはなんの大義もないむき出しの権力争いとしか映らないのでは?
小沢さんが「政治とカネ」の問題で行き詰まって幹事長を辞めたのはわずか2カ月前。国民への説明責任を果たさず辞めた人に、「国家の危機。俺の出番だ」なんていわれても説得力はありません。小沢さんのまわりの人のいうことも、「菅さんに仲良くしようといったのに断られたからケンカする」みたいな感じでレベルが低すぎます。
一方、菅首相の方も、円高・不景気に対する無為無策ぶりが問われています。「政権交代」からわずか1年でのこの体たらく。けど、ボヤくだけでは変わりません。深刻な雇用、社会保障問題などで国民運動をつよめながら、政治を根本から変革する展望を語りひろげることがいよいよ大事です。
★26日午後、大阪府保険医協会を訪ね、高本英司理事長はじめ理事の先生方、事務局のみなさんと懇談。6200人の開業医を組織する大阪府保険医協会は、かねてより理論政策活動にたいへん強く、ずいぶん前、「高すぎる日本の薬価」の調査分析結果を志位書記局長(当時)が国会論戦で活用させていただいたこともあるほど。
今回も、「医療・介護現場から見える貧困」と題した調査報告書について説明を受けました。私も3月の予算委員会で、高すぎる医療費の窓口負担が低所得層の受診抑制・中断を招き、死亡事例まで出ていることをとりあげ、鳩山首相に窓口負担の軽減を求める質問をしましたが、今回いただいた調査報告書でも、受診抑制・中断があらゆる病名・症状に広がっていることが示されています。しっかり学んで国会論戦に生かしたいと思います。
懇談のなかで大問題だと感じたのは、大阪府がねらう「国保広域化」。広域化によって、これまで市町村が独自に行ってきた国保への負担(一般会計からの独自繰入、条例減免)がなくなり、国保料の引き上げ、滞納世帯からの保険証とりあげが一気に加速される危険があります。長年の地域住民の運動で築いてきた命と健康を守る砦が崩されることになるのです。全国に先駆けて大阪でねらわれる「国保広域化」。これは大運動を起こして食い止めなければなりません。
★続いて、大阪弁護士会・司法修習費用給費制維持緊急対策大阪本部の田中俊、鈴木節男両弁護士より要請を受け懇談。大阪弁護士会独自に「お金持ちしか弁護士を目指せなくなる?」「司法修習生に対する給費制の存続を求めます」と訴えるリーフレットもつくり、大阪選出・在住のすべての国会議員に要請していると聞いて頭が下がりました。
先日国会でお会いしたところなので話は早く、秋の臨時国会での法改正、予算確保に向け、どんな取り組みが必要か、忌憚のない意見交換ができました。超党派の取り組みになるよう、私たちもがんばりたいと思います。
両懇談とも、宮本たけし衆院議員、清水ただし党大阪府委員会国民運動本部長と。