高砂市議選めざす演説会 綱領的確信がいちばんの栄養剤
2010年08月20日
午前中、党本部で会議。午後から新幹線で姫路を経由して兵庫県高砂市へ。夜、8月29日告示、9月5日投票でたたかわれる高砂市議選にむけた演説会でした。
到着するなりショッキングなニュース。5期目をめざす小松みきえ議員の闘病中のご夫君が夕刻お亡くなりになったというのです。というわけで、2期目をめざす大塚よし子議員と私だけの弁士となってしまいましたが、みんなで力を合わせ、悲しみを乗り越えてなんとしても2人そろって勝利してほしいものです。
4年前に応援に来たときフレッシュな新人候補だった大塚議員は、看護師・ケースワーカーとしての経験を生かし、議員として大車輪の活躍で、そのたくましい演説にうれしくなりました。
私からは60分の演説。まず、党創立88周年記念講演会での志位委員長の講演をベースに、
▼誰が政権の担い手になろうとも、「あまりにひどいアメリカいいなり」「極端な大企業中心主義」という日本の政治の「2つのゆがみ」から抜け出さなければ、日本が直面している問題を解決することはできない
▼日本共産党の綱領がめざす新しい日本――@「国民の暮らしと権利を守るルールある経済社会」、A「憲法9条を生かした自主・自立の平和外交」――この立場に立ってこそ、どんな問題も国民の願いに沿った解決策、打開の展望を示すことができる
▼党綱領の展望が国民多数のものになるなら、日本の社会と歴史を動かす巨大な力となる
ということをつかんでいただけるよう、衆院予算委員会での笠井質問や、高校同窓会での対話も紹介しながら時間をとってお話しました。
そうなんです。参院選で後退したことの総括は、党内外からいただいた多数の意見に誠実に耳を傾けながら深めているところですが、日本共産党の綱領的確信は、どんなことがあっても揺るがない不動のものです。参院選直後の地方選挙に臨むにあたり、そこが大事ではないかと考えて力を入れました。
沸き立つような反応ではありませんでしたが、「2つのゆがみ」をただす党綱領の立場でこそ、財政危機打開の展望も、米軍基地問題解決の展望も見えてくるというくだりは、満席の会場が静かに聞き入ってくれ、最後に大きな拍手をいただきました。
続いて、「こういう党の議員だから高砂市でも市民のためにお役に立てる」と、高砂市政における日本共産党の2人の議員の役割についてお話。
@市民とスクラム組んで運動し、市民の願いを実現する役割――JR駅エレベーター設置、子どもの無保険解消、小規模官公需登録制度など
A市民の目線で市政をチェックする役割――市民から悲鳴の上がる高すぎる国保料の引き下げを要求、産業廃棄物処理場建設ストップなど
B財源も示すなど責任ある提案をおこなう役割――国保料1世帯1万円の引き下げは、1億4千万円、一般会計の0・47%の繰り入れで可能と提案
と3点に整理しました。ここはみなさん、ひとつひとつ大きく頷きながら聞いてくれました。
演説会終了後、出口で握手。「きょうの演説会は全体にスキがなかった」「アメリカの話は誰も知らん。司令官住宅に寝室が4つ、浴室が3つもあるなんて」などの感想をいただきました。
綱領的確信をつかんでもらうことが、元気に活動するうえでいちばんの栄養剤になる――演説してみて再確認することができました。