鳩山首相が辞意表明しました。自ら掲げた公約を次々と裏切り、国民の怒りに包囲され、追い込まれた結果です。

　しかし、鳩山首相が辞めて済む問題ではありません。首相が辞めても、普天間問題は、辺野古に新基地をつくり、徳之島や全国各地に米軍の基地・訓練を拡大する最悪の日米合意がそのまま残ります。

　鳩山、小沢両氏の｢政治とカネ｣の問題も、国民に対するまともな説明はせず、ほおかむりしたままです。

　後期高齢者医療制度の継続と拡大、労働者派遣法の大穴のあいた｢改正｣案など、暮らしの問題でも裏切りは重大です。

　こうした政治をすすめてきた民主党全体に共同責任があります。代表、幹事長を代えたからといって民主党としての責任が消えてなくなるわけではありません。

　相次ぐ裏切りの根本には、「アメリカにモノが言えない政治」、「財界にモノが言えない政治」があります。

　国会会期は延長せず、参院選の日程は24日公示、7月11日投票の日程は変わらない模様。アメリカにも、財界にも堂々とモノを言い、行動する日本共産党が伸びてこそ政治は変わります！と熱く熱く訴えたい。