2010年05月04日
許しがたい公約違反です。きょう沖縄を訪問した鳩山首相は、普天間基地の「県外・国外移設」の公約を投げ捨て、沖縄にあらたな米軍基地の受け入れを押し付ける政府の方針を伝えました。
住民からは「県外・国外と公約したから民主党に投票したのに、回りまわって沖縄に戻ってくるとは余りにもひどい」という声が上がったそうですが当然です。
首相は「抑止力の必要性を認識した」と弁明したそうですが、在日米軍が日本を守る任務を持っていないことは、米政府や米軍関係者の繰り返しの証言でも明らかです。ましてや、沖縄の米海兵隊はベトナム、アフガン、イラクなど世界中の紛争地域に真っ先に乗り込み、殴り込みをかける部隊です。イラク・ファルージャで罪のない市民を多数虐殺したのも、沖縄から出かけていった海兵隊の部隊でした。
海兵隊は「抑止力」などではなく「侵略力」です。こんな部隊は、無法に土地を奪い居座っている沖縄はもちろん、日本のどこにもいてもらう必要はありません。日本から出て行ってもらうことこそ、アジアと世界の平和に貢献する道であり、普天間基地問題を解決する唯一の道です。
現在訪米中の日本共産党の志位委員長は、訪米前に鳩山首相と会談し、「普天間基地の無条件撤去を米国と交渉すべき。その決断をすれば党を挙げて応援する」と述べましたが、首相はついに沖縄県民と日本国民を決定的に裏切りました。
徳之島1・5万人、沖縄9万人の集会を目の当たりにしても相手がアメリカだと言うべきことを言うことができない、この政権の致命的弱点がうきぼりとなりました。
いよいよ、激動する21世紀の世界とアジアの中で、日本はどんな進路をとるべきか、「抑止力」「日米安保」の呪縛から一歩も抜け出すことができない政治では、あたらしい希望ある未来は開けない、ということが国民的規模で模索され、認識される日が近づきつつあります。
その日を早めるために、私たち日本共産党が果たすべき役割はとても大きい。訪米中の志位委員長が、核廃絶問題とともに日米関係・普天間問題でもどういう活動を展開するか、ぜひご注目ください。私もがんばらねば!