堺市・T先生の「過労自死」は「公務災害」と確定!!!
2010年04月12日
行政監視委員会での質問中、感極まってしまいました。12年前、大阪府堺市立中学校で「荒れた」クラスの担任として懸命にがんばったために、うつ病を発症し過労自死された女性教師・T先生の無念を思ったからです。
3月29日、大阪地裁は、T先生の死は「公務災害」であると認める判決を下しました。きょうがちょうど控訴期限でした。私は、地方公務員災害補償基金を所管する原口総務大臣に、「控訴すべきではない。T先生の自死が公務災害であることをきちんと認めてこそ、学校現場で起こっている問題を社会に提起し、再発防止のための対策をとることができる」と質問。
原口総務大臣は、「基金は控訴しないと聞いている」と答弁しました。12年の思いがやっと行政に届きました。しかも、原口大臣は、「基金は、うつ病に対する基本的な認識が間違っているのではないか。総務省の中で研究するように指示をした」と述べました。これまでなかなか「公務災害」の認定をしなかった基金の、今後のあり方にも影響を与える答弁です。
川端文部科学大臣も、「ご本人の思いと苦しみは、計り知れないほど重いものであったろうに思う。そういうことが2度と起こらないよう体制をしっかりと取っていくべきだと考えている」と答えました。ならば、教師の数を増やし、少人数学級にすることです。
質問終了後、委員会を傍聴されていたT先生の夫であり裁判の原告でもあるAさんのもとへ、原口、川端両大臣が歩み寄り、長年の心労をねぎらう言葉がかけられました。よかった。本当によかった。