午後、大阪府保険医協会の定期総会に来賓として出席。民主党の新衆院議員とともにあいさつ。その後、最終日の堺市長選挙の応援に入り７回の街頭演説。最後は市長候補の小林ひろしさんとともに堺東駅前で打ち上げでした。

　★大阪府保険医協会の総会で民主党の国会議員と同席したのは初めてでした。いいことだと思います。

　民主党のマニフェストに掲げられた「後期高齢者医療制度廃止」はもちろん、保険医協会が早くから提唱し、日本共産党の総選挙政策にも掲げた「高齢者と子どもの医療費の無料化」もぜひ実現できるよう、私たちも「建設的野党」としてがんばりたい。

　★堺市長選挙は、新聞各紙が「混戦模様」と書いたとおり、最終日になって反応がぐっと良くなりました。国政の変化をよそに、旧態依然とした自民・公明・民主の「オール与党」で、大企業・大型開発優先、市民の暮らし・福祉切り捨ての市政を続けようとしていることに、広範な市民の批判が高まっています。

　橋下大阪府知事に担がれた元大阪府政策企画部長の市長候補も、現市政を「相乗り・談合」と批判しています。しかし、彼が橋下知事とともに大阪府でやってきたことは、私学助成大幅カットで大阪の高校生たちを泣かせ、ワッハ上方や児童文学館の縮小など大阪の誇る文化を切り捨てる一方、関西財界を儲けさせるために大阪府庁を引越しさせてまで臨海部で新たな大型開発を企てることでした。

　これでは、いまの堺市政となんにも変わらないではありませんか！こんな人物が市長になっても、堺市政の中身、逆立ちした税金の使い方を変えることはできません。

　国政に続いて、堺市政を変える道がはっきりしてきた選挙戦最終日の手ごたえでした。がんばろう！

　★その橋下大阪府知事と原口新総務相が”近しい関係”にあることには、今後注意しなければならないと感じています。

　橋下知事は一貫した「道州制」導入論者です。破たんした大阪市の第３セクタービル「大阪ワールドトレードセンタービルディング」（ＷＴＣ）を買い取って大阪府庁を移転させる議案が、２月府議会で与党の自民・公明議員も反対して大差で否決されたにもかかわらず、昨日始まった９月府議会に再提出したのも、「関西州」の州都となることを見越してのものです。

　「平成の大合併」では、多くの町村が消滅しました。役場がなくなり、旧町村時代にあったきめ細かな住民サービスが打ち切られ、過疎地の生活がいっそう困難となっています。
　
　「道州制」は、基礎的自治体の数をさらに減らすことと一体のものです。県庁はなくなり、州庁も市役所もどんどん遠くなり、住民と行政がますます遠ざかることにならざるを得ません。

　一方で、現在の都道府県をまたがるような大規模開発・プロジェクトを推進する手続きは、これまでよりはるかに容易になります。財界が「道州制」導入の旗振り役となっている大きな理由はそこにあります。　

　「地方分権」の名の下に、福祉や教育の最低基準が切り下げられたり、「道州制」によって従来のきめ細かな住民サービスが維持できなくなる、その一方で財界主導の巨大開発が大手を振ってまかり通るようになるのでは、今回の総選挙で国民が求めた「新しい政治」「新しい社会」とはまったくちがったものとなってしまいます。

　橋下知事の唱える「地方分権」や「道州制」が、具体的にはどのようなものか、新政権の総務大臣がめざすそれとどのような共通点、相違点があるのか、しっかり検証し、国民・府民のなかで議論を巻き起こす必要性を感じます。