2009年09月04日
選挙直前に現地で懇談・視察した奈良県大淀町の町立大淀病院の建て替え問題で、厚労省の担当者から説明を受けました。
大淀病院は、3年前に出産中の妊婦の容態が急変し、搬送先を探しましたがなかなか見つからず、赤ちゃんは生まれたもののお母さんが亡くなるという悲しい出来事が起こった病院です。全国に医師・看護師不足、周産期医療体制の危機的状況を知らしめるきっかけとなりました。私も国会で取り上げました。
8月10日、町長、院長、町議会議員のみなさんと懇談したさい、「医師・看護師不足を解決するためにも、老朽化した病院の建て替えが不可欠。国、県の支援を」との要望をいただきました。
実際に病院を視察してみると、トイレが狭く車椅子では使えないなど施設はかなり古く、患者からは施設面での苦情・要望が多いとのことでした。
自公政権が先に決めた補正予算のなかに、「医療施設耐震化臨時特例交付金」(1222億円)、「地域医療再生臨時特例交付金」(3100億円)が創設されました。大淀病院の建て替えにこれらの交付金が活用できないか、きょうそれぞれの担当者から説明を受けました。
「耐震化」交付金のほうは、すでに奈良県から8つの病院の建て替え・補強の申請が出されており、本日、奈良県には30億円の交付金が配分されるとの内示がされるとのことでした。大淀病院に十分な支援がされるよう奈良県と大淀町とで調整する必要があります。
「地域医療再生」交付金のほうは、都道府県からの計画提出の締め切りが10月16日となっており、まだどの県からも計画が出ていないとのことでした。こちらの交付金は、1病院の建て替え事業に使うものではなく、医療圏全体の医師不足・看護師不足の解消につながる事業にしてほしいとのことでしたが、建て替え事業にも使えるし、「耐震化」交付金との組み合わせも可能との説明でした。
すぐに大淀町の森下征夫町長、岡向正道議長(共産)に電話で報告。「さっそくありがとうございます」と大変喜んでいただけました。
★夕刻、議員会館の私の事務所を、小学校時代の同級生がひょっこり訪問してくれました。先日の香川県善通寺市での演説会にも来てくれたM君です。「会社の出張で来たんで、突然やったけど…」とのことでしたがうれしいですね。
来年正月に予定されている同窓会が楽しみです。