2009年08月16日
16日付の毎日新聞「時代の風」に、同志社大教授の浜矩子氏が興味深い一文を寄せていました。タイトルは「ドン・キホーテは誰?」
浜氏は、進行中の「マニフェスト選挙」について感想を述べます。
<やれ財源だ、やれ工程表だと、お互いに攻め立て合ううちに、お互いにお互いの夢とビジョンをもみ消していく。なかなか、ケチくさい展開になっている。財源も工程表も重要ではある。だが、それも理念と哲学あってのことだろう。夢もビジョンもないマニフェストは、マニフェストではない。それは単なるマニュアルだ>
<この場面で、マニュアル選挙化が進むのは寂しい。夢を語り、ビジョンを差しかざす競い合いをみせてほしい>
そして、浜氏は、<夢とビジョンを併せ持つ人はいずこに?>と問いかけ、ラ・マンチャの騎士、ドン・キホーテの名を挙げます。
<ドン・キホーテは老人だ。だが、彼の夢は大きく、心は若きビジョンに満ちている。彼の夢とビジョンを結びつける要には、強きをくじいて、弱きを救う騎士道精神がある。耐え難きに耐え、かなわぬ敵に挑み、正し難きを正し、天命とあらば、地獄に踏み込むを辞さず。これぞ、我が定めなり>
<そこに信条と心情の吐露がないものを、マニフェストとはいわない>
とても共感できる内容でした。いよいよはじまる歴史的政治戦で、個別具体的な政策とともに、「理念と哲学」「夢とビジョン」「信条と心情」を大いに語りたいと思いました。
日本共産党には、語るべき中身、伝えたい中身がたくさんあります。
★16日は朝から滋賀へ。近江八幡市、甲賀市で坪田いくお衆院滋賀3区候補と街頭演説。それぞれたくさんの人が集まってくれました。「気合はいってるなあ」「ようわかる話やった」などの感想をいただきました。雇用促進住宅の存続を求めていっしょに政府交渉した人たちの姿もありうれしく思いました。
草津駅で青年たちと一緒に「かえるネット」宣伝。高校生や中学生、子どもたちが、シール投票につぎつぎ協力してくれました。「地球環境守りたい」「核兵器をなくしたい」「高校・大学の学費を下げてほしい」などなど、みんなの願いをしっかり届けるからね〜。
最後は、高島市で川内たかし衆院比例・滋賀1区候補とともに演説会。冒頭、市立高島総合病院を守る市民と病院関係者の運動に敬意を表し、45分間お話。随所に笑いと拍手をいただき、一体感のある演説会となりました。