「スーパーモーニング」に生出演 果敢に発言しました
2009年08月13日
テレビ朝日「スーパーモーニング」に生出演。与野党6党の各代表と、年金問題、医療問題について討論しました。きょうはタイミングを逃さず発言できたと思います。
年金問題では、日本の年金のいちばんの問題は、@年金を1円ももらえない「無年金者」が100万人もいること。その背景に、保険料を25年間も払わなければならないことがあり、こんな国は日本しかないこと、A年金をもらっている人でも、国民年金の平均は月4万7千円で、年金だけでは生活出来ない「低年金」であることだと発言。日本共産党が「加入期間を10年以上に引き下げる」「月5万円の最低保障年金」を提案していると説明。コメンテーターの鳥越俊太郎氏らは大きく頷いてくれました。
自民、公明の代表が「昨日、与党共通政策に加入期間を10年にすることを入れた」と発言したのに対し、2年前の参院選で、安倍首相(当時)は「消えた年金」問題を「1年で解決する」といい、公明党も「加入期間10年に短縮」と掲げていたのに、いずれも実現できていないと与党の責任を指摘。
民主党の「月7万円の最低保障年金制度」については、実現できるまでに40年もかかり、肝心の「無年金」「低年金」問題が放置されること、「年金の一元化」を無理やり進めると「給付は低い方に、負担は重い方に」合わされる恐れがあることを問題提起。そのうえで、「年金はみんなで知恵を出していい制度をつくる必要がある」と発言。この一言は大事だったと思います。
医療問題では、まず「後期高齢者医療制度」の廃止がテーマに。自民、公明は、「いまさら廃止したら混乱する」などと制度の存続を主張。私は「年齢で医療に差別をしている国は日本しかない」とピシャリ。
さらに、「後期高齢者医療制度の廃止だけではダメ。公的医療保険制度のある国では、ほけんりょうを払っているのだから病院での窓口負担は無料が基本。高い保険料払いながら3割もの窓口負担は日本だけ。ゆくゆくはヨーロッパのように窓口負担ゼロの日本をめざすべき」「当面、75歳以上の高齢者と、小学校入学前の子どもの医療費は無料にすることを提案している。1兆3千億円で出来る」と発言。
財源問題では、司会の女性アナが、「共産党のマニフェストで興味深いなと思ったのは、在日アメリカ軍への『思いやり予算』が中小企業対策費よりも多いとしている点ですが」と、ナイスな振りをしてくれたので、すかさず「財源の問題になるとみんな消費税のことしか言わないが、年間5兆円の軍事費には『思いやり』予算のようなムダもある。それと大企業・大資産家への行きすぎた減税を10年前の水準に戻せば、国の税収は7兆円増える。政治の大転換期なのだから『聖域』にメスを入れるべきだ」と発言。
自民党の代表が、フフンという感じで笑ったので、「いま笑ったが、オバマ政権も軍事費を10年間で140兆円も削ることにした」と一言。お茶の間に流れたかどうかわかりませんが、この分野でも世界は大きく変わりつつあることを指摘する大事な一言です。
以上で時間終了。予定されていた農業問題がまったく討論されなかったのは残念でしたが(いちばん準備したのに…)、全体として果敢に奮闘できたのではないかと思います。